広島市南区の市立中学校で、20代の男性教諭が合唱の授業中、「もっと口を開けろ」と中1男子8人の口元にカッターナイフを突き付けていたことが17日、市教育委員会への取材で分かった。

 教諭は「口を開ける幅を示すためで、刃は出ていない。脅すつもりはなかった」と釈明しているが、複数の生徒が「刃が出ていた」と証言。市教委は不適切な指導だとして処分を検討している。

 教諭は9月29日、生徒8人の前に順に立ち、カッターナイフを口から約5センチ離れたところに突き付けて指導していた。生徒にけがはなかった。カッターナイフは教材を作成するため持っていたという。