自民党の厚生労働部会などの合同会議は17日、低所得の年金受給者への3万円給付を含む2015年度補正予算案を了承した。ただ16日の会議と同様に「高齢者を優遇し過ぎではないか」「ばらまきだ」といった批判は収まらないままだった。

 小泉進次郎農林部会長は、予算額が3600億円を超えることに触れ「本当に整合性が取れた政策なのか。真に必要な人に届ける社会保障のためには、耳に痛いこともやらなければ理解が得られない」と指摘。

 会議には稲田朋美政調会長らも出席。稲田氏は批判を踏まえ、党の財政再建に関する特命委員会の下に、年金など社会保障改革の検討組織を設けると説明した。