日航などへの制裁金無効=欧州委の判断取り消し―EU裁判所

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)の一般裁判所(ルクセンブルク)は16日、航空貨物運賃で価格カルテルを結んだとして、EU欧州委員会が2010年に日本航空など11社に7億9900万ユーロ(当時の換算で約896億円)の制裁金を科したのは無効との判断を下した。

 日航への制裁金は3570万ユーロ(同40億円)だった。11社はこのほか、仏・オランダ系航空大手エールフランスKLM傘下の2社やブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、シンガポール航空など。カルテルの存在を通報したルフトハンザは免除されていた。