今も多くの人に愛されているディズニー映画『美女と野獣』。劇団四季ではこの映画をもとにした舞台を上演しています。
【写真17枚】劇団四季ミュージカル『美女と野獣』フォトギャラリー
2015年11月24日、劇団四季の『美女と野獣』は公演20周年を迎えました。
今回はロングラン公演を続けるミュージカル『美女と野獣』の3つの見どころを紹介します。
見どころ その1「魅力的なミュージカルナンバー」
劇団四季の『美女と野獣』を語るうえで欠かせないのが、数多くのミュージカルナンバーでしょう。
映画版で使われた楽曲やミュージカルオリジナルの楽曲を、舞台ではキャストが情感豊かに歌い上げています。
1幕で最も盛り上がるシーンといえば、何といっても「ビー アワ ゲスト(おもてなし)」ですね。
映画版でもおなじみのシーンですが、舞台では数多くのキャストが登場して、歌や踊りを披露する豪華絢爛なシーンに仕上がっています。
花火などの特殊効果も使われていて、火薬のにおいが客席まで伝わってくるほどです。
1幕の最後のシーンに登場する「愛せぬならば」は、ビーストの苦しむ気持ちが込められています。
ベルに自分を愛してほしい、呪いを解いてほしい、しかし彼女からは拒絶されてしまう…。
野獣として粗暴な性格だったビーストが、徐々に人間らしい気持ちを取り戻していく、きっかけとも言えるナンバーになっています。
2幕で印象的なシーンは、舞台のタイトルと同じ「美女と野獣」のシーンです。
ミセス・ポットの歌声に乗せて、ベルとビーストの距離が詰まっていき、そして2人のダンスシーンへ…。
ビーストがベルに寄せる思い、そしてベルがビーストに寄せる思いが、やっと通じ合う瞬間ですね。
今回紹介したシーン以外にも、舞台では魅力的なミュージカルナンバーがたくさん登場しますよ。
まだまだ見どころはたくさん!
見どころ その2「豪華なコスチュームやドレス」
『美女と野獣』では、お城に仕える者たちが魔法で「もの」に変えられています。
劇団四季の舞台では、細かなところまで作りこまれたコスチュームで、まるで本当に「もの」が動いているような演出がなされています。
ルミエールやコッグスワース、ミセス・ポットといったキャラクターたちのコスチュームにも、ぜひ注目していただきたいですね。
ちなみに、ルミエールのろうそくは実際に火が付くんですよ。
また舞台では、コスチュームやドレスの変化も見どころの一つと言えます。
例えば、ベルの服の変化は、ベル自身の心の変化が表されています。
冒頭のシーンは孤独を表すブルー、それがビーストへ寄せる恋心でピンクに変わり、ダンスシーンでは幸せを表すイエローに…。
こうした色の変化と心の変化を知ったうえで見ると、また違った楽しみ方ができると思います。
また、1幕と2幕で城のものたちのコスチュームも微妙に変わっています。
2幕ではより「ものらしく」変化していますので、そういった細かな変化を楽しむのもいいですね。
見どころ その3「愛する・愛されるという関係」
『美女と野獣』のストーリーの大きな柱は、ビーストが人を愛し、そして愛されなければ呪いが解けないという点です。
舞台ではキャラクター同士の「愛する・愛される」という関係が、強く描かれています。
冒頭で登場する、ベルとその父モリース。発明家として自信をなくしかけているモリースを、ベルは優しく励まします。
ベルが父を慕う思い、そして妻を亡くして、一人娘となったベルを深く愛するモリース。
この2人の親子愛は、その後のシーンでもストーリーの核として描かれています。
愛する・愛される関係といえば、ガストンのベルに対する歪んだ愛も印象的ですね。
徐々に人間らしい心を取り戻していくビーストに対して、容姿は抜群なのに、心が粗暴なガストン。
「ベルを嫁にする」という自分勝手な思いしかないガストンと、ビーストとの対比も見どころの一つと言えそうです。
『美女と野獣』は公演20周年!
『美女と野獣』は公演20周年!
劇団四季による『美女と野獣』は、1995年に公演が始まりました。
東京・大阪をはじめ、多くの都市で上演が行われ、2015年11月24日に公演20周年を迎えました。
映画版も多くの人々に愛され続けていますが、ミュージカル版も20年経った今でも、多くの観客で賑わっています。
キャラクターやストーリー、音楽が素晴らしいことはもちろんですが、映画版の世界をそのままミュージカルに仕上げているからこそ、今も人気が続いているのだと思います。
現在公演中の仙台公演は、2016年1月17日に千秋楽を迎える予定です。
その後、3月13日からは福岡・キャナルシティ劇場での公演が決まっています。
公演スケジュールやチケットの購入方法などについては、劇団四季の公式ページをご覧ください。
ぜひ、ディズニーと劇団四季が手を組んだ最初の作品である『美女と野獣』を楽しんでみてはいかがでしょうか。