高校のときに部活動をしていた人の中には、野球部に入り甲子園を目指したりなど、大きな目標に向けて打ち込んだ人もいるのではないでしょうか? 学生時代に仲間と共に頑張ったことは一生の思い出で、感動的なドラマになります。今回は、その感動を扱った「みんなで一つのことを頑張る学園ドラマや学園映画」をご紹介します。
●『ウォーターボーイズ(WATER BOYS)』
男子高校生たちがシンクロナイズドスイミングをするという映画です。顧問の佐久間恵(眞鍋かをり)の提案で、廃部寸前の唯野(ただの)高校水泳部部長・鈴木智(妻夫木聡)が、自分を含めた5人の仲間と共に学園祭で「シンクロ公演」を行うために奮闘します。途中に学校のプールで練習できなくなったりなど、さまざまな困難が訪れるのですが、それを乗り越えた先にある学園祭のラストシーンは見ものです。
この話は埼玉県立・川越高校の水泳部が、1988年から文化祭の演目としてやっている「シンクロ公演」をモデルにして作られました。映画がヒットし、その後ドラマも作られ、全国の高校に「シンクロブーム」を起こしました。
●『天使にラブ・ソングを2』
アメリカの学生が聖歌隊を結成し活動するという映画です。ギャングと付き合っていた過去がある歌手のデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)が、かつて世話になった聖キャサリン修道院のみんなに頼まれ、悪ガキたちが数多くいる自分の母校・聖フランシス高校の生徒たちに音楽を教えます。
音楽クラスの生徒たちで聖歌隊を結成することを提案するデロリスですが、生徒たちは最初乗り気ではありませんでした。しかし学校が閉鎖されることを知り、生徒たちは真面目に聖歌隊の活動に取り組んでいきます。やる気を出した生徒が歌うゴスペルの迫力は見ものです。
●『タンブリング』
烏森高校(通称 カラ高)3年の不良少年・東航(山本裕典)は、クラスの転校生・里中茉莉(岡本あずさ)に一目ぼれしてしまいます。航は彼女が女子新体操部に入ったことを知って、男子新体操部に仮入部するのですが、部員が少数しかいません。女子新体操部の顧問からも馬鹿にされ、体育館も満足に使わせてもらえない始末でしたが、1年生の土屋聡史(冨浦智嗣)が入部したことを機に、6人での団体戦に挑戦することになるというストーリーです。
このドラマが魅力的なのは、登場するライバル校に国士舘大学をはじめとする男子新体操の強豪校が実際に出演していることです。その迫力はまさに本物。見る者を引き付けます。
●『スウィングガールズ』
東北の片田舎の落ちこぼれ女子高校生がビッグバンドを組んで、ジャズを演奏するという映画です。山河高校の生徒・鈴木友子(上野樹里)ら13人は、夏休みの補習授業をサボるために食中毒で入院した吹奏楽部のピンチヒッターに応募します。
唯一、食中毒を免れた気の弱い吹奏楽部員・拓雄(平岡祐太)の指導で、ビッグバンドジャズを始めた友子らは、次第に演奏の楽しさに目覚め、ジャズにのめり込んでいくという話です。
とにかくこの映画は演奏シーンが素晴らしい! スーパーの駐車場で演奏していたら、仲間たちが次々にやって来て演奏に参加するなど、楽しいシーンがめじろ押しです。
●『チアーズ!』
ランチョ・カルネ高校のチアリーディングチーム「トロス」は全国大会の優勝が続く強豪校。そのチームの新キャプテンに抜てきされたトランス・シップマン(キルステン・ダンスト)は、今年も優勝を!と張り切りますが、メンバーが練習中にけがをしてしまい、新メンバーのオーディションを行います。
そこに転校生のミッシー(エリザ・ドゥシュク)という即戦力になる人物が現れ、メンバーに迎えられます。彼女は「トロス」の演技を見て、他校の盗作の演技ではないかと見抜きます。調べてみると前キャプテンが盗作をしていたのです。しかし彼女たちは諦めずに大会までにオリジナルの演技を完成させようと努力していきます。
この映画のチアダンスは、アクロバットな動きで大迫力です。サーカス並みのハラハラ感を味わうことができます。
いかがでしたか? 今回紹介したドラマや映画は、高校時代の友人と集まって見ると楽しめるものばかりです。見ていると、みんなと一緒に部活動に打ち込んでいたときのキラキラした時間を思い出すのではないでしょうか?
(吉田ハンチング@dcp)