「気を付けろ! 日本のロボットは簡単に軍事転用可能」・・・中国専門家が主張 | ニコニコニュース

サーチナ

 中国メディア・中国科技網は16日、世界をリードする日本の工業用・家庭用ロボット技術について「現在の世界における軍用ロボットの性能指標を超えており、容易に戦争に転化できる」と中国の軍事専門家が論じたことを伝えた。

 記事は、中国の軍事専門家・李路氏が取材に対して「現在把握している公開資料によれば、日本はまだ実戦用の軍事ロボットへの投資は行っていない。しかし、単に技術的な面から言えば、多くの日本の工業用ロボットはすでに世界のおもな軍用ロボットの性能指標を上回っており、戦争へ投入するうえでの技術的な障壁は存在しない」と語ったことを紹介。

 また、水道橋重工が開発した巨大ロボット「クラタス」について李氏が、無人化が進むなかで人間が中に入って操作するシステム自体は軍事ロボット開発のトレンドから外れるとする一方で、「十分な資金が得られることにより、これらの技術が戦場に入り込む速度が人びとの想像を絶するほどに高まる可能性がある」との見解を示したことを伝えた。

 そして、日本が武器の輸出規制を緩和するとともに、「域外の大国」と軍事ロボットにかかわる先端技術の研究を大々的に進めているとし「世界の平和を愛する国がみんなで警戒するに値する」と論じたと紹介した。

 ロボットの軍事利用については、世界でロボットが普及するうえで避けて通れない問題と言える。高度なロボット技術を軍事の世界に転用させるかどうかを決定するのは、ロボットではなく人間だ。ロボットどうしが人類の「代理戦争」の道具とならないことを祈りたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)