ハット達成のスアレス、メッシ&ネイマール不在で「もっと頑張らないと」 | ニコニコニュース

広州恒大戦でハットトリックを達成したスアレス(右から2人目)[写真]=兼子愼一郎
サッカーキング

 バルセロナは、17日に行われたFIFAクラブワールドカップ2015準決勝で広州恒大(中国)と対戦し、3-0の勝利を収め、決勝進出を決めた。大会史上初のハットトリックを達成したウルグアイ代表FWルイス・スアレスが試合後に記者団の取材に応じた。

 準決勝から登場した欧州王者のバルセロナは、強力3トップ“MSNトリオ”の2人、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシとブラジル代表FWネイマールをそれぞれ病気と負傷で欠く事態に陥った。しかし、アジア王者との一戦ではMSNの生き残りであるスアレスがチームを勝利に導いた。前半の39分にこぼれ球を押し込んで先制点を挙げると、50分にスペイン代表MFアンドレス・イニエスタのアシストから追加点を奪い、67分にはPKをしっかり沈めて圧巻の3ゴール。大会史上初のハットトリックを達成し、勝利に大きく貢献した。

 スアレスは偉業を達成したものの、「最も重要な選手2人がいなかったけど、それぞれが責任を負い、チームとして戦った。ただ、彼らがいないときはもっと頑張らなきゃいけない。日曜日の決勝に進むことを求めていたし、それを達成できたので満足している。みんなよく頑張った」とまずチームを称賛。「ゴールを入れるのは大事ですけど、一番大事なのはチームの勝利」と決勝進出に貢献できたことを喜ぶと、ハットトリック達成の記念にもらった試合球について「今日のボールはバルセロナの博物館に入れます」と明かした。

 同試合でクラブW杯初出場を果たし、夢を実現させたというスアレス。「子どもの時からこの試合を朝6時に起きて見ていたし、この大会に出場するのが子供の頃からの夢だった。だから一番懐かしい思い出がある」と語ると、思い出について問われるが、「一番の思い出は、え~と……それは教えない(笑)」と笑顔を見せた。

 20日に行われる決勝では南米王者のリーベル・プレート(アルゼンチン)と激突する。同選手は、「今の作戦は教えないよ。彼らが質の高いチームであることは理解している。僕らは勝利するためにリーベルの作戦を良く勉強した」と打倒リーベルに意気込んだ。