東京スカイツリーは12月17日、映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」公開の前夜祭を実施。スペシャルゲストに、大の「スター・ウォーズ」ファンとしてJAXA宇宙飛行士の野口聡一さんが登場した。
作品の舞台である“宇宙”にとてもゆかりがあることもあり、今回の前夜祭への登壇となった野口さんは、「スター・ウォーズ」との出会いや魅力を語ったが、その中で「『スター・ウォーズ』がきっかけで宇宙飛行士を目指した」と告白。さらに、あまり知られていないNASAと「スター・ウォーズ」の様々な関係についても語った。そして、最新作で初めて登場するファースト・オーダーの兵士、ストームトルーパーが2体、そして全てのシリーズに登場するR2-D2とC-3POが応援に駆け付けると、野口さんは「嬉しいですね!特にR2-D2はシリーズを担っているので、R2-D2最強伝説があります」と興奮気味。
また、東京スカイツリーのライティング点灯に向けたカウントダウンでは、予め会場の客は、配布されたライトセーバーを手に準備万端、全員で「5・4・3・2・1」の後「フォースと共にあらんことを!」の掛け声と共にライトセーバーを高く掲げ、東京スカイツリーが青と赤に点灯した。
同時に「スター・ウォーズ」のメインテーマが流れ、感動と驚きの声と共に拍手が鳴りやまない場内。このライティングは“光”と“闇”の戦いを演出しており、“光”の象徴である青と “闇”の象徴である赤の光が火花を散らしながら、縦横斜めとせめぎ合う様子を表現している。
さらに東京スカイツリー史上初となる青と赤の2色の光が縦に分割して回転し、新キャラクターであるカイロ・レンが持つ真っ赤な十字ライトセーバーが最後に浮かび上がるという、約2分30秒の演出だ。
ライティングを目の当たりにした野口さんは「感無量ですね。いろんな角度から見て欲しいです!」と大絶賛。また駆け付けたストームトルーパーも上を見上げ、R2-D2やC-3POもステージ上を動き回るなど、感激が溢れ出し興奮している様子だった。
東京の街が「スター・ウォーズ」の色に染まり、全国各地でイベントを実施して大盛り上がりとなった「STAR WARS YEAR」もついに完結。翌日からの公開を目前に、待ちきれないファンたちにとってさらに期待を煽るイベントとなった。
東京スカイツリー「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」公開記念ライティングは、12月17日から20日まで。映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は12月18日(金)18時30分、全国一斉公開。
☆野口聡一さんコメント
小学生の時に1作目の世界観を初めて見ました。宇宙の広がりや、ファルコン号が宇宙に飛び立つところが心に残っていますね。私自身宇宙を目指すという意味では『スター・ウォーズ』が第一歩でした。
最新作ではハン・ソロを始め、R2-D2などが見れることも嬉しいですね。世代を越えていろんな人が影響を受けていますよね。NASAのアメリカ人も大好きで、スペースシャトルが飛び立つ時に、『スター・ウォーズ』ファンである宇宙飛行士が何か関連したものを持って行きたいと提案し、ライトセーバーを持って行った過去もあるんですよ。そういった意味でライトセーバーはすでに宇宙に行っているんですよね。
宇宙飛行士は落ち着いた状況で宇宙ステーションを守る立場ですが、戦闘機乗りのシーンは見ていて熱くなりますね。難しいミッションに共に他のクルーと挑むときは、とても参考になります。そして今月面探査などあらゆることを行っていますが、『スター・ウォーズ』を観るたびにこの世界観が実現するのではないかと思います。さらに人間とドロイドとのやり取りも人間味があって参考になりますね。
スカイツリーは実は宇宙から見えていたんです。さすがに夜は他の光と紛れて分かりづらかったのですが、このライティングの想いを今宇宙ステーションまで届けたいです。
今後は『スター・ウォーズ』が好きな方々も、我々の宇宙活動に興味をもって見てもらえれば嬉しいです。今後は宇宙の夢を『スター・ウォーズ』と一緒に追っていけるようになれれば良いなと思います。宇宙飛行士も『スター・ウォーズ』と一緒で新しいキャラクターもたくさん出てきますよ!