JR四国・JR西日本が2016年3月26日に実施するダイヤ改正で、岡山・高松~松山間の特急「しおかぜ」「いしづち」4往復に新型特急電車8600系が投入される。これにより、特急「しおかぜ」はすべて電車(8000系・8600系)による運転となる。
新型特急電車8600系(JR四国所属)は2014年6月に量産先行車がデビュー。現在は高松~松山間の特急「いしづち」1往復に使用されている(多客期などを除く)。JR四国は2015年度事業計画の中で、「新型特急電車10両を新製する」としており、今年10月に半室グリーン車も連結した3両編成の量産車を公開している。
来春のダイヤ改正で、朝の下り「いしづち103号」、夜の上り「いしづち106号」に加え、下り「しおかぜ11・17・23・29号」「いしづち11・17・23・29号」、上り「しおかぜ12・18・24・30号」「いしづち12・18・24・30号」の4往復が8600系での運転に。予讃線内で「しおかぜ」「いしづち」の併結運転も行う。特急「しおかぜ」は8000系または8600系による運転となり、指定席は全列車1~3号車(1号車は半室グリーン車)に統一される。
特急気動車2000系を使用し、岡山~宇和島間で運転される現行の特急「しおかぜ10・21号」は、ダイヤ改正で松山駅を境に「しおかぜ」(岡山~松山間)・「宇和海」(松山~宇和島間)に分割。特急「宇和海」では、一部列車に導入していたグリーン車が廃止となる一方、指定席の位置が現在の宇和島寄りから松山寄りに変更され、松山駅での特急「しおかぜ」への乗換えが便利になるという。
岡山駅発着で土讃線へ運転される特急「南風」は現在、2往復のみグリーン車なしの編成が使用されている。ダイヤ改正でこれら2往復にもグリーン車が導入され、「南風」はすべてグリーン車付きの編成で運転されることに。四国を走るその他の特急列車も、一部列車で運転時刻変更や運転区間延長、停車駅の追加などを実施。岡山~高松間の快速「マリンライナー」も、一部列車の停車駅を見直し、速達化を図る。