福岡県飯塚市議会(定数28)は18日、市議の資産公開を廃止する市政治倫理条例改正案を賛成多数で可決した。議員提案で理由は「閲覧者が少なく経費の無駄」としているが、専門家は「時代の流れに逆行する」と批判している。

 政令指定都市を除く市と町村の議員に資産公開の義務はなく、全国市議会議長会によると、政令市を除く793市区議会のうち、2014年12月末現在で公開制度があるのは43議会。総務省は「制度廃止は聞いたことがない」としている。

 合併前の旧飯塚市は1986年、資産公開の義務化を盛り込んだ政治倫理条例を制定した。