給食用チンゲンサイに異物を混入したとして、奈良県警生駒署などは18日、偽計業務妨害容疑で、生駒市立学校給食センター調理員、中尾成男容疑者(46)=大阪府東大阪市北石切町=を逮捕した。容疑を認め、「給食を中止させ、作業工程を一から見直してほしかった」と供述しているという。

 逮捕容疑は14日午前6時25分〜10時ごろ、給食センター内で調理予定だったチンゲンサイにあめの包み紙14片を混入させ、センターの業務を妨害した疑い。

 同署によると、中尾容疑者は勤務歴20年以上で、野菜を洗う最後の工程を1人で担当。その直後の工程で、異物が発見された。

 生駒市教委は、異物混入が確認された直後に、該当する市内の小中学校20校を対象に給食の停止を通知。2校の児童・生徒ら約200人は給食を食べていたが、健康被害はなかったという。

 小紫雅史生駒市長の話 職員が逮捕されたことは誠に遺憾。再発防止と早期の給食再開に向け、万全を期したい。