『ヤングチャンピオン烈』で連載中の“女子高生×バイク=ハイテンション・コミック” 『ばくおん!!』が、TVアニメ化決定。2016年4月より放送開始となるアニメには、バイクメーカー5社が協力し、実機と同じデザインのバイクも登場するという力の入れよう。このアニメ化情報に、ファンのエンジンは早くも温まっているようだ。
『魔法少女猫X』や『メイドいんジャパン』などで知られるマンガ家・おりもとみまなが描く『ばくおん!!』は、2011年より連載が開始され、2014年8月には累計50万部突破。同月には、50万部突破記念に特製サイン付き色紙が当たるキャンペーンを実施するなど人気を博している。
しかし『ばくおん!!』は元々、出版社に本命を売り込むために、わざとボツネタとして持ちかけたマンガだったという。設定は、“バイク屋でカワサキのマッハIIIを見かけた女子高生が「かわいい! これにする!」と言って200万円のマッハIIIを5万円に値切る”というもの。そのときは、見事(?)ボツネタとなったようだが、捨てる神あれば拾う神ありで、秋田書店のバイクマニア編集者がそのネタを拾い、『ヤングチャンピオン烈』連載へと至った。
『ばくおん!!』の主人公は、バイク通学可の丘乃上女子高等学校に通う佐倉羽音(さくら はね)。坂の上にある女子高に、苦労して自転車で通っていた羽音だが、同級生・天野恩紗(あまの おんさ)が乗っていたバイクに衝撃を受け、バイクに興味を持ち始める。その後、バイク部に入部、教習所通い、バイク入手と物語は進んでいく。なお、羽音がホンダのバイク正規取扱店「WING店」とエンブレムの「WINGマーク」、恩紗がヤマハのエンブレム「音叉」と、名前の由来はバイクにちなんだものとなっており、他にもバイク漫画『キリン』からつけられた鈴乃木凜(すずのき りん)など、多数登場する。
バイク漫画である以上、要となるのは当然バイクだが、そのバイクもホンダ・CB400SF、ヤマハ・セロー、カワサキ・ニンジャZX-12Rなど、本格的なものばかり。このマンガ、とことん硬派だ! 読んでいるバイカー男性からも「100万円のバイクでも、雨の日は10万円で売ってる中古車よりキツいときがある。でも、1,000万円の車よりも、面白い瞬間がある乗り物がバイク。そういうことを感じさせてくれる漫画」と絶賛の声が集まる。
そんな『ばくおん!!』が、遂にTVアニメ化。また放送に先駆け、2016年3月18日(金)に発売予定のコミックス第7巻限定特装版には、オリジナルアニメDVDがつくことも発表された。この嬉しいふたつの発表に、ファンからは「たまらなくええのぉ。めっちゃ楽しみやで!」「さては神アニメになるな」「また全巻読み直さなくては!」「アクセルふかしちゃう!」など、喜びの声が上がっている。
さらに、TVアニメにはカワサキ、スズキ、ホンダ、ヤマハ、ドゥカティというバイクメーカー5社が協力するほか、アライ、ショウエイ、ヨシムラジャパン、ツインリンクもてぎ、バイク王というバイク関連会社が全面バックアップ。加えて、アニメに使用されるバイクの音も、実際にバイクを走らせ録音したものを使うなど、徹底的にこだわり抜くようだ。これにより、「原作もガチだけど、アニメもガチ過ぎて楽しみ!」「力の入りっぷりすげぇ」「実車で音収録してるの胸熱すぎる」「バイク好きの俺にとってはご褒美です!ありがとうございます!」とバイク好きもフルスロットルだ。
「羽音達が、明るく楽しい、感情あふれるバイクライフを過ごせるよう、私自身も感情豊かにこの作品と向き合っていきたいです!」と意気込みを語る、主人公・羽音役の上田麗奈に対しても「上田ちゃんの声も羽音のイメージとぴったり合ってて、他のキャストも期待できそう」「やったな!うえしゃま!」と期待が寄せられているTVアニメ版『ばくおん!!』。まだ読んでいない人は、アニメ放送に遅れぬよう、「ずっと気になってたし、原作読んでみようかな」「アニメやる前に、原作買いに行ってくる!」といった人にならってチェックしてみよう。
■『ばくおん!!』6巻
■アニメ「ばくおん!!」