「日本初」と「世界最大」を同時に実現したプロジェクションマッピング!
2015年12月19日(土)、20日(日)、愛知県名古屋市の白川公園にて、「ブラザー グリーンクリスマス 2015 〜Projection Mapping on Brother Earth〜」が開催されます。
このイベントでは、ギネス認定の世界最大プラネタリウムドームへのプロジェクションマッピングが行なわれます。しかも、日本初の「AR(拡張現実)技術と融合するプロジェクションマッピング」でもあるんです。
ブラザーは名古屋市のネーミングライツ・パートナーとなって、名古屋市科学館のプラネタリムドームを「Brother Earth」と命名。このドーム、スターウォーズに出てくるデス・スターみたいですけど、直径約40メートルという世界最大のプラネタリウムなんですよ!
そのBrother Earthに、プロジェクションマッピングをするという壮大なイベント。本日からの一般公開に先立ち、昨日メディア向けの試写会が実施されました。その様子をレポートいたします。
ストーリーは次のようになっています。
とある星のおもちゃ工場で地球の子どもたちに届けるプレゼントの準備に忙しいグリーンサンタクロースのお手伝いをしている子どもサンタが、「地球の子どもたちはどんなプレゼントを欲しがっているのだろう?」と不思議な望遠鏡で覗きます。
そこで目に入ってきたのは、砂漠で泣いている少年。彼の願いは「自分の住む砂漠が緑豊かになること」。
子どもサンタは、少年のために木を植えることを決意。しかし少年と子どもサンタの二人でははかどりません。そのとき、その様子を見ていたグリーンサンタクロースがある仕掛けをしたのでした。
迫力のプロジェクションマッピングと、ハートフルなストーリー。約8分の上映となっていますが、とても濃密であっという間に感じました。
大きくて丸いBrother Earthの形状は、一見プロジェクションマッピングには不向きかと思っていましたが、なんのなんの。逆に目一杯活用しており、斬新な演出も見られました。
「ブラザー グリーンクリスマス 2015 〜Projection Mapping on Brother Earth〜」は、ギネスにも認定されている世界最大のプラネタリウムドームへのプロジェクションマッピングです。
でも、それだけではありません。冒頭でもお伝えしたとおり、日本初の「AR技術と融合するプロジェクションマッピング」なのです。
プロジェクションマッピングにAR技術を合体させると、どんなことになるんでしょうか? 実際に現場で試してみましたので、動画をご覧ください。
なんでしょう。幻想的なプロジェクションマッピングにバーチャルの表現が重なり、現実と空想のハーモニーが未知の世界に誘ってくれます。こんな体験、なかなかできないですよ!
AR画像を楽しむには、スマホアプリ「ブラザー グリーンクリスマス 2015 ARアプリ」(iOS版、Android版)が必要。あらかじめダウンロードしてから見てください。もちろん、現地でもダウンロード可能です。
「8分もスマホをかかげていると、腕が疲れそう~」ですって? いえいえ大丈夫! バーチャル映像が表示される3秒前にバイブ通知が来るので、それを合図にスマホをかざして見ればOKなんです。
世界最大のプラネタリウムドームへのプロジェクションマッピングだけではなく、日本初のARプロジェクションマッピングが楽しめるという、なんとも贅沢なイベントですね。
ブラザー工業 コーポレートコミュニケーション部 伊藤友貴さん
ブラザーはなぜ、このイベントを開催しているのでしょうか。今回の企画を担当した、ブラザー工業のコーポレートコミュニケーション部の伊藤友貴さんにお話を伺いました。
ギズモード編集部(以下ギズ):なぜこのイベントを始めたのですか?
伊藤友貴さん(以下伊藤さん):我々は「よりよい地球環境を、あなたとともに。」というメッセージのもとに「Brother Earth」というスローガンを掲げ、環境保全活動を行なっています。そのような活動をもっといろいろな人に知っていただきたい。また、地球環境について考えるきっかけになればという思いからこのイベントを行なっています。
ギズ:昨年はプロジェクションマッピングの視覚的なおもしろさがメインでしたが、今年はメッセージ性の強いストーリーが印象的でした。
伊藤さん:我々はさまざまな環境保全活動を行なっていますが、そのなかのひとつに、内モンゴルの砂漠化を食い止めるための植樹による緑化推進活動「内モンゴル砂漠化防止プロジェクト」があります。内モンゴルの砂漠化という問題を知ってもらいたい、身近に感じてもらいたいという思いから、今年はストーリーを前面に出したプロジェクションマッピングを行ないました。
ギズ:その上、日本初となるプロジェクションマッピングとAR技術の融合にもチャレンジしています。
伊藤さん:ストーリーのあるプロジェクションマッピングだけでは、今となっては普通です。そこにAR技術を加えることで、興味を持ってくれる人を少しでも増やしたいという思いがありました。また、実際に花火やレーザーを使った演出をしたいと思っても、都会の中心部では無理でしたので、ならばテクノロジーの力を使って花火やレーザーを出そうという意図もありました。
ギズ:なるほど。確かに花火やレーザーのARは印象的でした。また来年も開催されますか?
伊藤さん:未定ですが、我々の活動を知ってもらうためにも、何らかのかたちで取り組みを続けていければと思っています。
今回のプロジェクションマッピングをARアプリで鑑賞すると、最後にブラザーが行なっている「クリック募金」のページヘアクセスすることができます。そのなかに、今回のストーリーの元となった「内モンゴル砂漠化防止プロジェクト」があり、クリック募金が可能です。
もし、興味を持ったらアクセスして、クリックしてみてはいかがでしょうか。
そういった環境への想いがつまったこのイベント。「プロジェクションマッピングもじっくり見たいし、AR技術も体感したい!」という方も多いと思います。
実は「ブラザー グリーンクリスマス 2015 〜Projection Mapping on Brother Earth〜」は、1日4回上映となっています。
1日4回、2日間で8回上映されますので、1回は直接プロジェクションマッピングを楽しんで、次の回でスマホを使ってARの世界を楽しむということが可能です。もちろん、全回見に行くのもOK! 入場は無料となっていますので、ご家族、友だち同士、恋人同士で気軽に楽しめます。
イベントの詳細は以下のとおりです。
ブラザー グリーンクリスマス 2015 〜Projection Mapping on Brother Earth〜
開催日:12月19日(土)、20日(日)
上映時間:(1)18:30〜 (2)19:00〜 (3)19:30〜 (4)20:00〜(各回約8分)
開催場所:白川公園(愛知県名古屋市中区栄二丁目)
入場料:無料
観覧エリアは、映像をよりダイナミックに楽しめるベストビューエリアとフリーエリアが用意されています。ベストビューエリアは整理券が必要。整理券は両日とも15時からインフォメーションエリアで配布となります。
なおベストビューエリアには、子ども専用エリア「キッズエリア」も用意されています。キッズエリアには、小学生以下の子ども1名につき保護者最大2名まで入場できます。
とても幻想的でハートフルなストーリー。見終わった後には思わず幸せな気分になってしまうこと間違いありません。ぜひ、スマホにアプリをインストールして行くことをオススメします。一足早いクリスマスを、世界最大のプラネタリウムドームに投影される日本初のARを使ったプロジェクションマッピングで楽しみましょう!
遠方なので見られないというひとも、公式サイトに後日動画がアップされるほか、この記事にも動画を追加しますので、ぜひお楽しみに。
source: ブラザー グリーンクリスマス 2015 〜Projection Mapping on Brother Earth〜
(三浦一紀)