20日に行われるFIFAクラブワールドカップ2015決勝で、バルセロナはリーベル・プレートと対戦する。バルセロナの主将を務めるスペイン代表MFアンドレス・イニエスタが同試合の前日会見に臨んだ。
17日の準決勝ではアジア代表の広州恒大(中国)と対戦したバルセロナ。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシとブラジル代表FWネイマールが不在の中、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスの3得点で3-0の勝利を収めた。イニエスタは「ルイスの選手としての才能が素晴らしいことは、疑う余地がない。本当にビッグプレーヤーの1人だと思う。彼は全てをゴールに変えてしまうんだ。プレスやポジショニングの部分も含め、本当に素晴らしい選手。彼は加入してからバルサで過ごした時間は短いが、非常に素晴らしい影響をもたらしている」と、ハットトリックのスアレスを称賛した。
今年、バルセロナはリーガ・エスパニョーラ、コパ・デル・レイ、チャンピオンズリーグ、UEFAスーパーカップと、4つのトロフィーを獲得している。年内最後となるタイトル獲得のチャンスを前に、「我々にとってこのタイトルは重要だ。私たちにとってこの試合はトップの試合であると思っている。対戦相手は非常に難しい相手だと思うが、全力を尽くすし、我々が勝つ可能性は高いと思っている。今年の5つ目、もしくは6つ目のタイトルを持って帰って1年を締めくくりたい」と大会の重要度を述べた。
準決勝を欠場したメッシについては「状況は良くなっている。私たち全員が彼が試合に出ることを望んでいる」と明かすも、出場については「今の段階ではわからない。レオに出てもらいたい気持ちは山々だが、彼には万全な調子で自分の持てる力を全て出してもらいたいと思っている。彼も多分出たいという気持ちはあると思う。いずれにしても今日の練習と明日の状況を見てから最終判断を下すだろう」と語るに留まった。
対戦相手のリーベル・プレートは「とても潜在能力があり、確固としたベースがあるチームだと思う。素晴らしい選手がたくさんいる」と警戒。かつてバルセロナにも所属した元アルゼンチン代表FWハビエル・サビオラなどのリーガ・エスパニョーラでプレー経験のある選手たちについては「個人的にも知識を持っている」とコメントした。
「私たちは非常に歓迎されている。日本に来て、ホテルや街中で会う人たち、ホテルの入り口にもたくさんのファンが待っていてくれる。日本のバルサファンに温かく見守られているので、その中で頑張りたい。日本に来るまで長旅だったが、頑張りたい」と感謝し、試合への意気込みを口にしている。
「明日は難しい複雑な展開の試合になる。自分たちにとってもそうだし、相手にとってもそうだと思う。これは決勝戦なんだ。決勝に容易いものは絶対にない。とにかく勝ってこのカップを自分たちの国に持って帰りたい。明日の90分は非常に濃厚な内容になる。私たちは最高レベルのサッカーを見せたいと思っている。ボールを奪ってポゼッションする、チャンスを生かす、とにかく全力を尽くしたい。我々は非常い良いチームだ。自分たちの能力、ボールコントロールは長けているので、集中力を失わずに試合に臨みたい」