【北京時事】中国外務省の洪磊・副報道局長は19日、南シナ海・南沙(英語名・スプラトリー)諸島で中国が造成した人工島付近を米戦略爆撃機B52が飛行したことを受け、米国に抗議を申し入れたと確認した上で、米国が今回の事案の調査を行う方針を表明したと明らかにした。

 爆撃機は人工島から12カイリ(約22キロ)内を飛行したが、米国防当局者はこれまで「意図的ではなかった」と説明している。洪副局長は中国の軍隊が爆撃機に警告し、追い払ったと強調した。

 洪副局長は「航行と飛行の自由を口実に中国の主権を侵犯し、中国の安全上の利益を損なうことを決して許さない」と批判。「米国が自らの過ちを正し、似たような危険な挑発行為を阻止する有効な措置を取るよう改めて促す」と述べた。