条件満たしてなくても応募しちゃう。
NASAがついに、未来の宇宙飛行士の募集を開始しました! お給料は年間6万6026~14万4566ドル(約800~1800万円)、各種手当も充実、さらに「出張多数の可能性あり」。その出張先って、火星かもしれないんです。
まさにドリームジョブ、というわけで、米GizmodoのAdam Clark Estes記者は自身の応募書類のカバーレターを公開しています。といっても「数学か自然科学、エンジニアリング、生物科学の学士、あるいはそれ以上の学位」が必要という応募条件を満たしていないのですが、とにかく熱意をこめたカバーレターがこちらです。
NASA御中ハーイ、Adamです! 私は貴局の取り組みのファンで、特にナイキエアなどは最高です。私は子供の頃から、いつか宇宙に行って、無重力空間に浮かびながら成人用オムツを履いて、深い闇をのぞいてみたいものだと夢見てきました。インターネットで御社が宇宙飛行士を募集していると知り、私もぜひ応募したいと思いました。
良いニュースからお伝えさせてください。私は歴史と文学の学士の学位を持っています。その中にはアインシュタインに関するクラスもひとつあり、そこでは宇宙に関する話題もたくさんありました。また「時間つぶし」という美術のクラスもありました。私は以前ボートの漕手であり、けがでやめてしまったのですが、今はもう完治しています。大学卒業後はブログライターとしてのキャリアを積み、いつか冒険的ミッションについてプレスリリースを書くために便利なスキルを身につけました。タイムトラベルについてのブログ記事もいくつか執筆しました。
私の宇宙飛行士を目指す意欲は非常に強いので、火星に行くクルーとして価値あるメンバーになれるはずです。マット・デイモンと同様に、私は植物に親しんできました。リビングルームのユッカの木はまだ死んでいません。袋から食べ物を食べるのも、なるべく効率良く排泄するのも大好きです。カナダ人宇宙飛行士のクリス・ハドフィールド氏のように、私もTwitterを熱心に使っています。そしてテクノロジージャーナリズムでのキャリアがあるため、私はいろいろなロボットについての知識も持っていますし、ロケットに同乗するアンドロイドともうまくやれると思います。
宇宙飛行士としての修行が進んでから驚かれないように、いくつか細かいこともお伝えすべきかと思います。私の工学の知識は家の中の簡単なDIY程度で、それもやや欠陥があることがわかっています。また飛ばせるものといったら小さなクアッドコプターくらいですが、そんな限られた操縦技術であっても、他の多くの応募者とは差を付けられると思います。もっとポジティブなことを付け加えると、私は片耳がサイボーグです、が、宇宙で叫んでも誰にも聞こえないので、この点はあまり関係ないかもしれません。
また私はアメリカ国民であり、元ボーイスカウトです。ご検討ありがとうございます。
敬意を込めて。
Adam Clark Estes
と、ダメ元のカバーレターですが、NASAの宇宙飛行士に立候補できる機会だけでもなんだかワクワクですよね。とはいえアメリカ国籍が必要なので日本人は基本的に応募できないのですが、条件に合う方はぜひご検討ください!
Image via 20th Century Fox / Gizmodo
Adam Clark Estes-Gizmodo US[原文]
(miho)