『交響詩篇エウレカセブン』は、2005年から約1年間アニメが放送され、映画、続編、漫画など、多岐に渡り作品が展開されているSFロボットアニメです。政府との戦いの中で、チームに主人公が入ってきた事で、それぞれが成長していくストーリー。その中で、男性からも女性からも人気を集めるのが、ヒロイン「エウレカ」です。誰よりもロボットをうまく扱い、誰よりも強い力を持ちながら、人形のようだった心が、女の子へ、そして母親へと成長して行く様子が描かれています。今回は、そんな「エウレカ」の魅力についてご紹介いたします。
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⇒エウレカとは?(交響詩篇エウレカセブン)
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■人形のように無表情、ずれた感性、でも美人
エウレカは、もともとロボット(LFO)のパイロットとして、人体実験から生まれた存在です。のちに仲間に連れられて軍を抜けますが、反政府団体として、LFOによる戦いを繰り広げています。生まれてからずっと戦闘についていた事、また実験体として扱われていた為か、とても表情も発言も乏しい、まるで人形のような少女です。普通の人の感性をあまり持ち合わせておらず、機械と話す事が出来ると告げ、自分の操るLFOにしか心を開こうとしません・・・。しかし、そんな人形のような表情や発言さえ、ガラスに写る像のような儚さと美しさを併せ持つ少女の魅力なのだと思うのです。
■圧倒的戦闘力と心の芽生え
LFOを操るパイロットの中で、誰よりも強い技術力を持つ「エウレカ」。彼女が機械と心が通じるからなのか、まるで踊っているかのように戦う彼女の姿は、とても格好良く美しいです。一方でその圧倒的な戦闘力から、「エウレカ」は大量虐殺を任務としておこなっていました。ある時、自分が殺した人間の下から子供が出てきた事から、自分が人を殺している事実にようやく気がつきます。子供を自分の機体に乗せ、母親代わりとして育てる事を決意し行動しようとする姿には彼女の健気さを感じます。主人公と関わりながら、人形のように淡々としていた自分が一喜一憂するようになり、そんな己の姿に戸惑う様子も可愛らしく、応援したくなりました。
■一人の少女として
ストーリーが進むにつれ、心を持つようになった「エウレカ」。次第に主人公に惹かれていきます。主人公に気に入られたいと、それまでやった事もない化粧を一人でやってみたり、恋に戸惑う彼女の姿はまさに一人の普通の女の子です。今までのギャップとも相まって、とても可憐で可愛らしく感じました。
また子育てに関しても、それまではただただ身の回りの世話をしていただけだったのが、きちんと叱り慰め、子供を守ろうとする“母親”へと変化していく姿にも心打たれました。圧倒的な戦闘力はそのままに、一人の女の子として、そして母親としての心を持ち成長していく「エウレカ」の姿。非常に魅力的です。
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★記者:skhalu(キャラペディア公式ライター)