毎日新聞は、同社とスポーツニッポン新聞社が主催する映画賞である第70回毎日映画コンクールのノミネート作品を発表した。このうちアニメーション部門は、15作品の名前が挙げられている。うち長編が6作品、短編が9作品となっている。アニメーション部門はアニメーション映画賞、大藤信郎賞のふたつの賞の候補作品ということもあり、長編、短編が混ざり合った幅広いラインナップになった。
今回で70回目を迎える毎日映画コンクールは、国内でも有数の歴史を誇る映画賞である。確かな選考もあり、国内を代表する映画賞となっている。作品部門、監督賞、脚本賞、俳優部門、スタッフ部門、ドキュメンタリー部門、TSUTAYA映画ファン賞、特別賞などのカテゴリーで20以上の賞が設けられている。
今回のノミネート作品は話題の劇場映画と短編作品がバランスよくノミネートされた。長編からはすでに国内外で数多くの賞に輝く原恵一監督の『百日紅~Miss HOKUSAI~』、2015年夏の大ヒット映画で細田守監督の『バケモノの子』、アニメーター育成プロジェクトや海外でのクラウドファンディングを経て実現した『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』(吉成曜監督)、伊藤計劃のSF小説を原作とする『ハーモニー』、長井龍雪監督のオリジナル意欲作『心が叫びたがってるんだ。』、そして中村誠監督の長編ストップモーションアニメーション『ちえりとチェリー』が並ぶ。これまでアニメーション映画賞はほとんどが長編映画から選出されており、この6作から選ばれる可能性が高そうだ。
今後、ノミネート作品は選考委員による選考を経て、受賞作を決定する。2016年2月16日に、ミューザ川崎シンフォニーホールにて表彰式を開催する。また、これに合わせたイベントも予定されている。いずれも毎日映画コンクールの公式サイトで確認出来る。
第70回毎日映画コンクール
アニメーション部門(アニメーション映画賞、大藤信郎賞)ノミネート作品
[長編]