冬の食べ物といえば、みかんですよね。みかんにはビタミンCが多く含まれていて、風邪の予防によいとされています。ほかにも、みかんの白い筋にも栄養が豊富に含まれているのはご存じですか?
今回は、美容&健康を専門とするライターの筆者が、みかんの白い筋の“超絶パワー”についてまとめていこうと思います。
■1:便秘解消
白い筋はもともと果実に養分を運ぶ役割を担っています。白い筋や果実の袋には、食物繊維やビタミンが多く含まれ、腸内環境を整え、美肌や便秘対策にも有用です。
■2:冷えの予防
みかんの白い筋に多く含まれるポリフェノール“ヘスペリジン”には、毛細血管を強くする働きがあり、血流をスムーズにし、末端の冷えの予防にも。ただ、水分を多く含んでいるので、食べ過ぎは冷えのもとになってしまいます。
■3:肌のアンチエイジングにも
毛細血管は肌や髪に栄養を運ぶ役割があります。毛細血管が減ると、シミやしわの原因になります。毛細血管をサポートすることで、肌のエイジングケアにも一役買います。
■4:血中コレステロール値を改善
同じくポリフェノール“ヘスペリジン”は、血中コレステロール値を改善する作用があるとされ、年末年始の過食による体重増にもストップをかけてくれるかもしれません。そのほか高血圧や動脈硬化の予防にも効果的です。
みかんの白い筋には、冬時期の風邪予防だけでなく、暴飲暴食やエイジングサインなど多方面に嬉しい栄養分を含んでいることが分かりました。みかんの白い筋や袋をとって食べるなんてもったいないことですね。
白い筋があると食べにくいという方は、ジャムや、みかんの代わりに果皮を乾燥させたオレンジピールのお茶を飲むのもよいでしょう。漢方やハーブティーでも用いられるオレンジピールは、気持ちを落ち着かせる作用があり、じんわりと身体を温め、疲れた胃腸をいたわってくれます。
多くの果物は皮のほうが栄養豊富。とはいっても皮ごと食べるのは難しいのですが、みかんの場合は、栄養豊富な白い筋や房の袋が一緒に食べられるという点で、希少な果物といえるでしょう。