東京都国立市議会の石塚陽一議長が、出生届に嫡出子か嫡出でない子(婚外子)かの区別を記載する規定に反対する女性が委員会で「長年婚姻届を出さずに子どもを育ててきたことを、同僚に『ひどい母親だ』と非難された」と訴えた際、「当然だよ」とやじを飛ばしていたことが21日、分かった。

 女性は東京都武蔵野市の田中須美子さん(68)で、取材に「根強い差別意識の表れで、あまりにもひどい」と主張。石塚氏は21日の本会議で「傷ついた心を、さらにやじで傷つけたのは痛恨の極みだ」と謝罪した。「一身上の都合」を理由に議長の辞職願を提出し、認められた。

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