米マクドナルドが、筆頭株主として約50%を握る日本マクドナルドホールディングスの株式の一部売却を検討していることが22日、関係者の話で分かった。品質問題などを背景に苦戦が続いているため、米本社主導の経営を抜本的に見直す。投資ファンドなどに譲渡し、関与の度合いを薄める狙いがある。

 日本マクドナルドの時価総額は約3900億円で、売却額は1千億円規模になる可能性がある。外食事業に詳しい関係者の間では、同社の株価が収益力に比べて割高との見方があり、交渉が難航することも予想される。

 日本マクドナルドは故藤田田氏の藤田商店と米マクドナルドが共同出資して設立した。