フィリピンのカジノ事業に関する記事で名誉を毀損されたとして、大手パチンコメーカー「ユニバーサルエンターテインメント」が朝日新聞社に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は21日、真実でない部分があったとして330万円の支払いを命じた。

 判決によると、朝日新聞は2012年12月~13年2月、ユニバーサル社が、カジノ事業を監督するフィリピン政府高官に多額の接待をしていたなどと報じた。

 松本利幸裁判長は、接待が見返り目的だったとは認められないと判断。「裏付け取材が不十分」と述べた。

 朝日新聞社広報部は「主張が認められず残念だ。ただちに控訴する」とコメントした。