福井県の西川一誠知事は21日、関西電力高浜原発3、4号機(同県高浜町)の再稼働に関連し、同社の八木誠社長と県庁で会談した。西川知事は「再稼働について最終的に判断するに当たり、関電としての決意を確かめたい」と述べた。
八木社長は「原発を営む上で、安全確保は終わりのあるものではない」と応じ、自身が先頭に立って安全性向上に全力で取り組むと強調した。
会談で八木社長は、使用済み燃料の中間貯蔵施設を福井県外に建設することなどを盛り込んだ同社の計画を推進するため、専任の部長職を配置することを明らかにした。
高浜3、4号機の再稼働の地元同意手続きは、西川知事の判断を待つだけの状態となっている。知事は21日、高浜3、4号機を視察し、記者団に「早々に判断する必要がある」と語った。