20日、スペインの首都マドリードで、支持者にあいさつする中道右派与党、国民党党首のラホイ首相(中央)(AP=共同)
共同通信社

 【マドリード共同】任期満了に伴うスペイン上下両院総選挙は20日夜(日本時間21日未明)、即日開票された。内務省は21日未明、下院(350議席)選の暫定開票結果を発表し、中道右派与党、国民党が大幅減の123議席と過半数に届かず、穏健左派の社会労働党も90議席に減少した。一方、緊縮策反対の急進左派ポデモスは連携する地域政党などと合わせて69議席と躍進した。

 フランコ総統の独裁後、1980年代から続いた国民党と社労党の左右の二大政党制は幕を下ろす公算が大きくなった。国民党の議席は過半数の176議席に遠く、政権を左派側に明け渡す可能性が出てきた。