政府は21日、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場建設について、関係閣僚会議(議長・遠藤利明五輪担当相)を22日午前に首相官邸で開くと発表した。事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)が設計・施工業者から提出された技術提案書2案のうち、望ましい案を報告。JSCは閣僚会議で了承を得た上で同日中に正式に決定する。会議には安倍晋三首相も出席する。
JSCは閣僚会議での報告に先立ち、大学教授ら7人による審査委員会で19日に点数評価を実施。評価結果を踏まえ、大東和美理事長が望ましい案を判断した。
2案のうち、A案は建築家隈研吾氏と大成建設などのグループの提案とみられ、建設費は約1490億円。一方、B案は建築家伊東豊雄氏と竹中工務店、清水建設、大林組3社などのグループの提案とみられ、建設費は約1497億円となっている。工期はともに19年11月末。