2015年もまもなく終わりに近づいてきましたが、クリスマスに忘年会・新年会などなどまだまだイベントは目白押し。
中には、こういったイベントに絡んで自分の家や部屋でホームパーティー的なことをする……なんて予定がある人もいるのでは?
友人やカップル・職場の同僚や先輩後輩など、もてなす相手は色々だとは思いますが、今回はそんなときにオススメしたい今の時季ならではのカクテルを、書籍「ザ・ベスト・カクテル―スタンダードレシピ142」(花崎 一夫氏 監修)と「The Art of the Cocktail:100 Classic Cocktail Recipes」(フィリップ・コリンズ)からご紹介します。
●さむ~い夜に身体を温めるならコレ
集まってくれた人たちへウェルカムドリンク代わりに提供したいのが、身体を温めるカクテルです。
まずは、バターのコクがアクセントの“ホット・バタード・ラム”。
<材料>
角砂糖(1個)、ゴールド・ラム(45ml)、熱湯(適量)、バター(角砂糖大)
<作り方>
1.角砂糖(1個)をグラスに入れ、少量の熱湯で溶かす
2.1.にゴールド・ラム(45ml)を加えたら、熱湯を適量そそいでグラスを満たす
3.最後にバターを浮かべる
バターのコクがアクセントとなっていますが、蒸気に乗ったアルコール分が苦手という人にはちょっと飲みづらいかも。
次にオススメしたいのが、日本の卵酒を彷彿とさせる“トム・アンド・ジェリー”です。
<材料>
卵(1個)、砂糖(ティースプーン2杯)、ブランデー(15ml)、ホワイト・ラム(30ml)、熱湯(適量)
<作り方>
1.卵を白身と黄身に分けて泡立てる
2.黄身の方へ砂糖を加え更に泡立てる
3.泡立てたら黄身の方へ白身を加える
4.3.にブランデーとホワイト・ラムを加え軽く混ぜる
5.4.をグラスへ注ぎ、熱湯で満たせば完成
熱湯により卵と液体の二層になったホットカクテルは、なんとも不思議な口当たり。卵の層の口当たりにこだわるなら、泡立てをしっかりするとよりなめらかになります。
どちらも身体を温めるカクテルとして有名ですが、アレンジとしてシナモンやナツメグ・クローブなどのスパイスを加えるのもオススメ。
海外では風邪に効果が期待できるともいわれているので、「ちょっと寒気が……」という時に1杯飲んでみるのもいいかもしれません。
●見た目で惹きつけるなら、ちょっとオシャレなカクテルを
盛り上がってきたここぞと言う時や、ちょっといい雰囲気の時に出してみて欲しいのが、見た目を楽しめるカクテルです。
例えば、レモンジュースの上に赤ワインをフロートした“アメリカン・レモネード”。
<材料>
レモンジュース(40ml)、砂糖(ティースプーン3杯)、ミネラルウォーター、赤ワイン(30ml)、氷(適量)
<作り方>
1.グラスにレモンジュースと砂糖を加えよく溶かす
2.適量のミネラルウォーターをグラスの3/5程度まで注ぐ
3.氷を適量加える
4.氷の上から静かに赤ワインを注げば完成
何度か試してみましたが、氷を加えたほうが初心者でも綺麗な層に分かれるようです。
赤ワインのクセをレモンジュースが程よくしてくれているので、普段は赤ワインを飲まないという人でも飲みやすいのではないでしょうか。
おつまみは、レモンジュースの酸味が際立つ甘いモノより、ビターチョコやナッツ類などのほうがいいかもしれません。
また、「口の中でつくるカクテル」として見た目のインパクトが有る“ニコラシカ”も、提供すると注目されそうなカクテルの1つ。
<材料>
スライスレモン(1枚)、砂糖(ティースプーン1杯)、ブランデー(適量)
<作り方>
1.グラスにブランデーを注ぐ
2.グラスの上にスライスレモンを飾る
3.スライスレモンの上に砂糖を乗せれば完成
砂糖と一緒にレモンを口に含んでからブランデーを飲めば、口の中でそれぞれが混ざり合ってカクテルとなってくれます。
もう一つ、見た目が可愛らしいカクテルとしてオススメしたいのが“エンジェル・キッス”です。
<材料>
クレーム・ド・カカオ(3/4)、生クリーム(1/4)、チェリー(1個)
<作り方>
1.グラスにクレーム・ド・カカオを注ぐ
2.1.の上にゆっくりと生クリームを注ぐ
3.ピックに刺したチェリーをグラスの縁に渡せば完成
チェリーは、缶詰でもケーキ用のドレンチェリーでもお好みで飾ってみてください。そのまま飲んでも、チェリーが刺さったピックで軽く混ぜてから飲んでもおいしいカクテルです。
ちなみに、クレーム・ド・カカオが手に入りづらいという場合は、同じようなチョコレート系のリキュールでも代用できますし、全く別の生クリームと相性の良いリキュールを使ってもオシャレです。
“ニコラシカ”も“エンジェル・キッス”も小さなグラスで提供されるカクテルですが、見た目の可愛らしさに反してアルコール度数が高いので、飲むときは注意が必要です。
他にも、目に楽しいカクテルといえばリキュールの比重を利用して層にしていく“プース・カフェ”などもありますが、こちらは同じメーカーで揃えるのがポイントなのだとか。
比重次第では何層にもできるようなので、チャレンジしてみても面白そうですね。バーによっても層の数がちがったりするので、足を運んでチェックしてみては?
●楽しい集まりの最後には……コーヒーや紅茶にブランデを加えて
楽しく食べて飲んだ後には、〆のコーヒーや紅茶が欠かせない、という人もいるのでは?
そんな時にはちょっとアレンジして最後のホットカクテルとして楽しむのもオススメです。
<材料>
コーヒー(適量)、角砂糖(1個)、ブランデー(ティースプーン1杯)
<作り方>
1.カップにコーヒーを注ぐ
2.カップにスプーンを渡し、角砂糖を置く
3.角砂糖にブランデーをかけ、火をつける
炎が立ち上がったらそのままカップへと入れ、混ぜれば“カフェ・ロワイヤル”の完成です。
カフェ・ロワイヤル用のスプーンが入手しづらい場合は、燃えない素材を使って普通のスプーンに細工するなど工夫してみてください。
同じレシピでコーヒーを紅茶に替えれば“ティー・ロワイヤル”となるので、好みや気分に合わせて楽しむのもオシャレです。
今年は暖冬傾向となっている日本列島ですが、陽が落ち始めるとあっという間に寒さが厳しくなる日も。
益々寒くなるこれからの時季、ホームパーティーでこういったカクテルを提供するとゲストも喜んでくれるのではないでしょうか?
※この記事はタウンワークマガジンとガジェット通信で共同制作しました。
文:北島要子 企画:ガジェット通信
◆参考◆
・ザ・ベスト・カクテル―スタンダードレシピ142/花崎 一夫氏 監修/永岡書房
・The Art of the Cocktail:100 Classic Cocktail Recipes/フィリップ・コリンズ/Chronicle Books