【北京時事】中国の米大使館は24日、北京市の繁華街・三里屯でクリスマスに、欧米人に「脅威」が加えられる可能性があるとの情報を得たとして、北京滞在の自国民に警戒を呼び掛けた。「テロ情報」とみられる。三里屯中心部にあるユニクロ前には、武装警察の対テロ精鋭部隊「雪豹突撃隊」が展開し、銃を持った兵士らが厳戒態勢を敷いた。

 英大使館も警戒情報を出した。日本大使館も在留邦人に「クリスマスに三里屯地区に近づくことは可能な限り避け、夜間は一人での外出を控える」よう呼び掛けた。

 三里屯はショッピングセンターや飲食店、バーなどが立ち並ぶ有数の繁華街。クリスマスイブの24日夜も若者らが行き来しているが、一部の道路で車両の通行が禁じられ、ユニクロの店員は「いつもより客が少ない」と話した。ネット上では「(厳戒態勢の)三里屯は今、北京で最も安全な場所だ」との書き込みも見られた。

 公安当局は三里屯への立ち入りを制限していないが、周辺に200人以上の警官を配置し、パトカーの往来も激しくなった。近くの「工人体育場」には警察の対テロ特殊車両が待機し、大使館街の建国門外でもバリケードが設置された。