今年もクリスマス・イブがやってきました。皆さんはどんなイブをお過ごしでしょうか? 実は日本には、イブの夜9時から6時間は「正の6時間」と言って、1年で一番みんなが気合を入れるべく正拳突きをする習慣が一部にあります。
もともとは匿名掲示板2ちゃんねるで、いわゆる「性の6時間」を正す目的で提案されたのが発端と言われており、最初は心斎橋はアメリカ村の三角公園から。そこから全国へと爆発的に広がり、去年はなんと雪降る札幌でふんどし一丁の格好で正拳突きをする猛者も現れました。
というわけで、今回は去年「正の6時間」で正拳突きをされていてTwitter上でも多数に目撃されていたツキシシャさん(@Lleuad_Ubel)にお話を聞いてみましたよ!
■正拳突きで音以上のものを置き去りにできた聖夜
どうやら去年、お付き合いされていた恋人との別れをきっかけに正拳突きをしようと決意したツキシシャさんは、『仮面ライダー ウィザード』のコスプレをして新宿アルタ前にて「正の6時間」を正拳突きして過ごしたそうです。
突きの回数は数えていないものの、だいたい1000回くらい。正拳突きしているときはただただ無心なんだそうです。ちなみにこの季節、東京の最低気温は3度ですから精神が研ぎに研ぎ澄まされたそうです。
正拳突きをする中で通行人から声をかけられたり記念撮影をしたり、途中現地でメンバーが増えていったりと素敵な出会いもあったようです。基本的には掛け声は「聖夜(セイヤっ!)」とのことで、正の6時間をやりきった後は「いいクリスマス過ごしてくれよっ!」という気持ちになれるのだとか。
今年は去年に引き続き『仮面ライダー ディケイド』のコスプレで再びアルタ前に立つそうですよ。
■今年もやります、正拳突き
ちなみにクリスマスに恋人と過ごすのは日本独特の習慣だそうです。基本的に海外では、いつも恋人と一緒の人も家族と過ごす大事な日。「性の6時間」なんて言っているのは日本だけで、キリストも雲の上で苦笑しているかもしれません。
恋人がいなくて焦るよりも、今年は「正の6時間」をひたすら正拳突きして過ごして精神統一してみると、今までは見えていなかった大事なことが見えてくるかもしれませんね。
(文:大路実歩子)