フリージャーナリストの安田純平さん(41)がシリアで武装勢力に拘束されているとの情報について、友人のフリージャーナリスト、常岡浩介さん(46)は24日、「安田さんの家族や日本政府に身代金要求は来ていない」と述べた。国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は22日付で、武装勢力側が身代金を要求しているとする声明を出している。

 常岡さんが24日にRSF側から得た情報によると、日本の危機管理コンサルタント会社の代表からRSFに「安田さん拘束」の情報がもたらされ、RSFはそれに基づいて声明を出した。

 RSFの関係者は、常岡さんに「コンサル会社代表の話を100%信頼したわけではないが、声明を出した方がいいと考えた」と説明した。このコンサル会社は、安田さんの家族らの了承を得ずに「安田さん救出」を請け負おうとする動きを見せていたという。

 常岡さんは「家族や外務省の了承もなく、勝手に相手側に接触するのは、絶対にやってはいけないことだ」と語った。