安田顕、主演映画で監督から「もっと下手にやって」 | ニコニコニュース

映画「俳優 亀岡拓次」で主演の亀岡を演じる安田顕
Smartザテレビジョン

安田顕の主演作となる映画『俳優 亀岡拓次』が1月30日(土)に公開される。この作品は、37歳、独身、彼女ナシ、趣味はお酒という脇役俳優、亀岡拓次(安田顕)が、ひたすら撮影現場と酒場を行き来する日々を送っているなかで、ロケ先でふと入った居酒屋の女将、安雲(麻生久美子)に恋をするというストーリー。今回、主演の亀岡拓次を演じる安田顕にインタビューを行い、心境を聞いた。

【写真を見る】「亀岡を演じている17日間はとても充実した日々でした」と話す安田顕

劇中で4つの映画に出演しているというシチュエーションを演じた安田。多数の役を演じることについて問われると「どの役も変わりないように演じました。色をつけちゃうと亀岡じゃなくなっちゃう気がして、素の亀岡と同じように演じたつもりです」と語り、「監督からは『もっと下手にやってください』と指示されたのが印象的です(笑)」という驚きのエピソードも。「本当にうまかったら言われないと思うんですよ。ちょっと背伸びしてうまく演じようとしちゃうからなんですよね(笑)」と笑いを誘った。

はじめは監督の要求が伝わらずジレンマを感じることが多かったと言う。「『まばたきを2回してください』とか『口をパクパクしましょう』とか細部にわたる指示に対して、なかなか応えることが出来ない自分がいました。でも出来上がった作品を見て、横浜監督の色と世界観に覆われた本当に面白い作品に仕上がっていたので、監督のファンになりましたね」と自身も大満足の出来に誇らしげの様子。

亀岡拓次という生き方については、「せかせかしていないですよね。自分のペースで歩いていると言うか。そうなりたいなってうらやましく感じる部分もありました」と話し、映画については「今回、主役と言えば主役で、それはもちろん嬉しいのですが、この作品の中では演じているのが脇役なので主役という感じがしませんでした。普段脇役をやっている僕が主役をやって、普段主役をされている方々が脇を固めて下さっているところがこの作品の面白さの一つですね」と作品の魅力を語った。