予言漫画に描かれた2036年の日本がヤバい!? 架空のキャラや事件が現実化した不気味な話6! | ニコニコニュース

※イメージ画像:『COPPELION(1)』(講談社)
TOCANA

 先日、お馬鹿映画の巨匠・河崎実監督の新作『アウターマン』のトークショーに、筆者(山口敏太郎)が出演した。

 同作品に筆者は、役者として出演しており、UFO研究家“山田敏太郎”という役柄で宇宙人問題を激論する役を演じさせて頂いた。河崎監督の作品には『地球防衛未亡人』に続き二回目の出演となったわけだが、今回の作品は大変興味深いものであった。

 今作では、地球上で50年も続く人気特撮モノのヒーローが現実に現れ、そのライバルであった敵役の宇宙人も実在したという意味深な設定が描かれている。我々が楽しんできた創作作品のキャラクターが、もしこの現実社会に現れたら、いったいどうなるのであろうか。

 本稿では創作された映画やマンガ、アニメにおける架空のキャラや架空の事件が現実化した不気味な話を紹介しよう。

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■1、『宇宙戦艦ヤマト』は実在していた!?

 まず、宇宙戦艦と聞けば、誰しもアニメの名作『宇宙戦艦ヤマト』を連想するのでないだろうか。数年前のことだが、筆者はアメリカのUFO研究家からこんなメールを受け取った。

“宇宙戦艦が集まった艦隊が実在する。この情報を本にしてくれないか?”

 この手の妄想話はよくあるので適当に受け流した返事を返したのだが、今年に入り武良信行氏が兵庫県上空を飛行する“宇宙戦艦”と呼んでもいいUFOの撮影に成功している。しかも、そのシルエットは我々が慣れ親しんだ『宇宙戦艦ヤマト』に酷似しているのだ。さらに、それだけではない。米国ではあのデスラー総統が乗っていた『ガミラス艦』そっくりのUFOまで撮影されている。


■2、『スター・ウォーズ』のミレニアム・ファルコン号は実在していた!?

 また、現在公開中の映画『スター・ウォーズ』シリーズで活躍するハン・ソロ船長が操る“ミレニアム・ファルコン号”そっくりのUFOがバルト海の水底でトレジャーハンターによって発見されている。創作された物体が現実に姿を現すとは、いったいどういうことなのだろうか。


■3、『男はつらいよ』の寅さんが出土した?

 日本を代表する人気映画シリーズ『男はつらいよ』。主人公の「フーテンの寅」こと、車寅次郎役の渥美清さんが亡くなり久しい。しかし、今でも柴又を歩いていると、「よう、さくら」と言いながら、ふらりと現れそうな気がしてしまう。

 映画の登場人物ながらも、あたかも現実にいるかのような存在感を持っていた車寅次郎だが、実はその昔、柴又に“とら”と“さくら”という兄妹が実在していたとしたら驚くだろうか。

 奈良時代に編纂された戸籍には、この名を持つ兄妹がいたと、記されているのだ。しかも、それだけではない。渥美清さんの5回目の命日にあたる平成13年8月5日に、柴又八幡神社古墳において「寅さん」にそっくりの埴輪(6世紀のもの)が出土している。その埴輪は帽子の雰囲気や顔の輪郭などが寅さんにそっくりであり、現在は複製が寅さん記念館に展示されている。過去に実在した“寅さん”を、山田洋次監督が何らかの力で察知し、創作物にした可能性も浮上するだろう。

 当然、日本が誇るアニメやマンガが未来を予言していたとも言える不気味なシンクロ現象も幾つか指摘されている。


■4、東日本大震災を予言した漫画『私が見た未来』

 コミック『私が見た未来』(著:たつき諒/朝日ソノラマ/1999年)の表紙に、「大災害は2011年3月」と書かれており、2011年3月11日に発生した東日本大震災を予知していたと噂されている。


■5、2020年の東京五輪開催を予言した漫画『AKIRA』

 他にも、マンガ家/映画監督で知られる大友克洋氏の代表作『AKIRA』(講談社)が、2020年の東京五輪開催を予言していたと話題を呼んだ。作品中には、「来年のオリンピックのときにゃ公園になってるそうだ…」という台詞が出てきたり、「東京オリンピック会場建設地」と書かれた看板が描き込まれたシーンがある。

 マンガの設定では、1988年に東京上空で爆発が起こり、第三次世界大戦が開戦。東京は破壊されたが、31年後には復旧しつつあり、2020の年東京オリンピック開催の目処がたっている。これを現実に当てはめてみると、東日本大震災で日本がダメージを負い、2020年東京オリンピック開催の目処がたつという部分までは符号する。しかし、『AKIRA』では、その後、再建途中の首都が再び破壊されてしまうという流れになっている。東京オリンピックまでにテロや災害が我が国を襲うのであろうか。


■6、福島第一原子力発電所事故を予言した漫画『COPPELION』 2036年の予言も

 また、2011年に起こった東日本大震災で、福島第一原子力発電所事故が発生した。その痛ましい事故が発生する前に、まるでこのことを予言していたような設定のマンガが「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載されていた『COPPELION(コッペリオン)』だ。連載が開始されたのが、2008年からであり、東日本大震災の3年前にあたる。

 作品は、西暦2036年の日本が舞台で、首都は京都に遷都されている。東京はというと、20年前に発生した大地震で、お台場の原子力発電所で放射能事故が起こり、都民の90%が死に追いやられていた。そんな中、放射能の抗体を持つよう遺伝子工学で誕生させられたCOPPELION(女子高生3人)が汚染された東京で活躍するという内容だ。

 現在、天皇陛下や宮内庁が東京から京都へ移動すると噂され、首都圏直下型地震発生に怯える首都圏も企業が所有する小型原発があるとも囁かれている。

 そういう状況下において、『COPPELION(コッペリオン)』の設定が全くの創作であると誰が断定できようか。いつ何時、似た事態が発生してもなんら不思議ではない。

 ひょっとすると作家やマンガ家、映画監督がつむぎだす創作作品は、現実に存在する物体や未来に発生するテロや震災をキャッチして創り上げたものかもしれない。

 創作物とは、未来への手がかりなのだ。
(文=山口敏太郎)


※イメージ画像:『COPPELION(1)』(講談社)