誕生日サプライズに動じない上坂すみれ、ロシアの歌とまんじゅうに目を丸くする | ニコニコニュース

バースデーまんじゅうを手にする上坂すみれ。
音楽ナタリー

上坂すみれのライブイベント「たおせ!! 23歳」が12月19日に東京・浅草花やしき内フラワーステージで開催された。

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「たおせ!! 23歳」は12月19日に24歳になった上坂のバースデーイベント。当日のフラワーステージには彼女の誕生日を祝福すべく400人の上坂ファン、通称“同志諸君”が集結した。

1月6日リリースの2ndアルバム「20世紀の逆襲」のオープニングトラック「予感 02」をSEにステージに現れた上坂の手には「24」と書かれた星形ヘッドがあしらわれたステッキが。これを高々と振り上げながら同志諸君と「誕生日おめでとう!」「ありがとう!」のコール&レスポンスを繰り広げた彼女は、ニューアルバム収録の「20世紀の逆襲 第一章~紅蓮の道~」を初披露。続けて同志諸君と「ズドラーストヴィチェ!(こんにちは)」「というか、ドーブルイ ヴェーチェル(こんばんは)」とロシア語で挨拶を交わすと、彼らに「お子さま連れの人に迷惑はかけませんでしたか?」と問いかけ、これに小さな声で「ハーイ」と返ってくると「みんな、いるだけで迷惑だからそんなに自信がないの?」と小首をかしげて笑いを誘う。また寒空のもと400人が集まったことに感謝しつつ「風邪ひいてません?」と気遣いを見せるも、直後には「大丈夫そうだよね。みんな丈夫そうだもんね」「でも血色がいいと『お前、意外使えるぞ』みたいな感じでコキ使われて、気付いたときには内臓がヤバいみたいなことになりますから」とさらなる笑いを巻き起こしていた。

客席エリアのそこここでピンクのペンライトの光が灯る中、1980年代ユーロビート仕立ての「キャラメル桃ジャム120%」をかわいらしく歌い上げた上坂が「このステッキ、だんだん邪魔になってきたなあ」「でも持ちます。24歳だからね」と不思議な決意を固めていると、会場には「ハッピーバースデー」のメロディが流れ出す。しかし彼女は「これは何かしら?」「初めて聴いたわ」「リハーサルで流れていたなんてことはまったくないわ」と、サプライズ企画として用意されていたこの音源が1時間前の公開リハーサル中に事故的に流れてしまったことをネタばらし。その後も空々しい演技を繰り返していたが、客席エリアから聞こえてきたロシア語バージョンの「ハッピーバースデー」には「何それ? 何それ?」と慌て出す。そして最前列の同志が手にしていたメモを借り受け、そこにロシア語の歌詞とともに「本日の公演中に上坂さんに内緒で誕生日のサプライズを行うため」と書き添えられていたことを確認すると「これだったのかー!」と照れ笑い。さらに「本当のサプライズはこのまんじゅうでございます」と舞台袖から巨大な段ボール箱3箱分の、彼女と同志の集団“革命的ブロードウェイ主義者同盟”のロゴが焼き印されたまんじゅうが運び込まれると、サプライズが二重三重に仕組まれていたことに「すごーい!」の声を上げていた。

改めてメモを眺めて、そこに書かれた「おめでとう」を意味するロシア語「パズドラヴリャーユ」の「ヴ」が足りないことにダメ出ししながらも「でも思いは伝わった。ありがとうございます!」とした上坂は、同志諸君の「おめでとう!」の声と、眼前を走るジェットコースターの乗客の悲鳴を背に「屋外で歌うのはグレー」なラストナンバー「Inner Urge」を投下。休日の遊園地を行き交う家族連れを横目に大「S・O・X」コールを繰り広げたのち、革命的ブロードウェイ主義者同盟のスローガン「生産!」「団結!」「反抑圧!」と、ロシア語で「万歳」を意味する「Ура」をそれぞれ三唱して、見事“23歳を打倒”した。

なお上坂はこのステージ上で、アルバム「20世紀の逆襲」発売日の1月6日に東京・ステージファロでイベント「新春公開プロパガンダ in また新橋」を開催することを発表している。

上坂すみれ生誕祭「たおせ!! 23歳」
2015年12月19日 浅草花やしき内フラワーステージ セットリスト

01. 20世紀の逆襲 第一章~紅蓮の道~
02. キャラメル桃ジャム120%
03. Inner Urge

上坂すみれ「新春公開プロパガンダ in また新橋」

2016年1月6日(水)東京都 ステージファロ
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