元慰安婦支援へ新基金提案=「最終決着」第三国交え確認も―28日に日韓外相会談 | ニコニコニュース

日韓両政府は25日、岸田文雄外相(写真)が28日に日帰りで韓国を訪問し、尹炳世外相と会談すると発表した。両国首脳が確認したいわゆる従軍慰安婦問題の早期妥結について、結論を目指す=同日午後、外務省【時事通信社】
時事通信社

 日韓両政府は25日、岸田文雄外相が28日に日帰りで韓国を訪問し、尹炳世外相と会談すると発表した。いわゆる従軍慰安婦問題の妥結に向け、日本政府は元慰安婦に対する人道支援を拡充するため、1億円超の新たな基金創設を提案する方向で調整に入った。外相間で「最終決着」について合意した場合、日本側は両首脳が第三国を交えて合意を確認する案も検討している。

 新基金は、民間募金を原資とする「アジア女性基金」解散後の「フォローアップ事業」として行ってきた政府の人道支援措置の拡充に充てる。新基金の規模について、日本政府関係者は25日、1億円を上回る規模とする方針を明らかにした。支援対象者全員に、安倍晋三首相の直筆によるおわびの手紙も届ける。

 一方、日本側は慰安婦問題を象徴するソウルの日本大使館前の少女像の撤去を求めるほか、米国にある慰安婦像についても善処を要請。同時に、韓国側が今後、問題を蒸し返さないよう「最終決着」とすることを明確にさせる方針。日本政府関係者は「これが最後だと合意できなければ妥結はできない」と指摘した。