今月15日発売の『ラブライブ！ The School Idol Movie【特装限定版】』Blu-ray Discが、初週売上19.4万枚を記録。「オリコン週間総合 BDランキング」（12月28日付／集計期間：12月14日～20日）で初登場第1位を獲得した。「円盤（Blu-rayやDVDなど）が売れない」と嘆かれるこの時代に、およそ20万枚とは恐れ入り、世間からも「すごい！」「社会現象だな」といった声も上がっているが、特典を「AKB商法だろ」と指摘する声もまた見られる。
声優ユニット・μ'sが『第66回 NHK紅白歌合戦』出場、さらに2016年年明けからは、地上波にてアニメ本編の再放送（NHK Eテレ）など、10年にプロジェクトが発足したにも関わらず、「今が絶頂」とも言えるほど、話題を振り撒いている『ラブライブ！』。初の劇場版『ラブライブ！ The School Idol Movie』は、今年6月に公開を迎えると、強敵とされていた同日公開の是枝裕和監督作品で、綾瀬はるかや長澤まさみら美人4姉妹として出演した『海街diary』を圧倒し、初登場首位に輝いた。最終的な興行収入も28億円と、こちらでも『海街diary』（15億円）にほぼダブルスコア。
待ちに待った『ラブライブ！ The School Idol Movie』の円盤発売。今の人気っぷりを考えれば売れることは大方予想できたが、まさか約20万枚も売れるとは思いもしなかった。この売上枚数は、08年7月に「BDランキング」が発表されて以来、アニメ作品の初週売上において、『アナと雪の女王 MovieNEX』（151.4万枚）、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破 EVANGELION：2.22 YOU CAN（NOT）ADVANCE.』（35.7万枚）、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Q EVANGELION：3.33 YOU CAN（NOT）REDO．』（31.3万枚）に続く、歴代4位となるそうだ。正直、一般視聴者を巻き込んだブームとなった『アナ雪』や『エヴァ』に続く順位というのは、快挙といって差し支えないだろう。
アニメファンからも、この快挙には「すごすぎるな」「マジか!?」「もう認めてもいいんじゃないか」「ぶっちゃけ、『けいおん』や『まどマギ』より面白いしな」など、称賛が送られている。ただ一方で、「それで、20万枚のうち、何人が買ったの？」「ライブ抽選券ついてるから売れただけ」「チケット目当てのAKB商法」といった声も多い。
そう。【特装限定版】には、原案・公野櫻子氏の書き下ろし小説（μ's welcome party!!）や、今年5月に開催した「μ's Fan Meeting Tour 2015 ～あなたの街でラブライブ！～」を収録した特典ディスクなどに加え、来月3月31日＆4月1日開催予定の「ラブライブ！μ's Final LoveLive！ ～μ'sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪～」のチケット最速先行抽選申込券がついているのだ。
μ'sのファイナルライブとあらば、ラブライバーとしては当然行きたいわけで、「応募枚数は3枚。当たるかな」「2枚で18,000円。クソ痛いけど、仕方ない」といった複数買いの人も見られ、中には20万枚売れたことで当選確率が下がると知り、「マジかwもっと積まなきゃ！」「予想では12万～15万枚で倍率もせいぜい3倍以内やろうと高を括ってたわ。かと言って10枚、20枚と積む気にもならんし、悩むな」「パチンコで5万勝ったから、円盤3枚追加します！」など、追加購入を検討する人も。
さらには、「シリアル抜いた後のディスクの処理がめんどいから、叩き割って捨てておいたわ」というラブライバーも。『ラブライブ！ The School Idol Movie【特装限定版】』は正しく売れたと言えるのだろうか。早々に「BOOK OFF」などに山積みにされていそうな予感……。