千葉県警君津署に少年が「祖父母を殺した」と自首し、同県君津市内の民家で男女の遺体が見つかった事件で、同署は27日、祖母(64)に対する殺人容疑で、同市内に住む県立高校2年の少年(17)を逮捕した。同署によると、少年は容疑を認め、「友人関係のストレス解消のためにやった。相手は誰でもよかった」と供述しているという。
県警は殺害に至る詳しい経緯を調べるとともに、祖父(67)に対する殺人容疑でも捜査する。
逮捕容疑は23日早朝、祖父母宅で、祖母の頭部を刃物で刺すなどして殺害した疑い。
同署によると、祖母の遺体は2階で、祖父は1階の居間でいずれもパジャマ姿で発見された。祖母の後頭部には刃物で繰り返し刺されたような傷があり、祖父の頭頂部には鈍器で数回殴られたような傷があった。
2階からつるはしや短刀のような物が、1階からは金づちが見つかった。いずれも血が付いており、凶器とみられるという。現場に争ったような跡はなく、2人の遺体は死後数日たっていた。
少年は調べに対し、「学校生活の友達関係がうまくいかず、ストレスを感じており、解消のためにやった。相手は誰でもよく、祖父母に恨みはなかった」と供述。自首した理由を「人を殺せば必ず捕まるだろうと思った」と説明しているという。
少年は君津市内で母親(41)と暮らしている。自首した際に祖父母宅の合鍵を持っており、「時折行っていた」と話している。