アニメには見ると楽しい笑える作品があります。シチュエーションコメディーだったり、ギャグ満載だったりと傾向はさまざまですが、視聴者を笑わせてくれる作品であることは確かです。今回はこれらの笑える作品を無理やり「ギャグアニメ」としてくくり、10本をピックアップしてみました!
●第1位 『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和』TVシリーズ全62話
『月刊少年ジャンプ』、後に『ジャンプSQ.』に連載された増田こうすけ先生の同名漫画をアニメ化した作品です。歴史的偉人・有名人が登場し、とにかくロクなこと言わないなど、各種シリーズがあります。
文句なくめちゃくちゃに面白いアニメです。特に歴史上の人物が登場する回の暴走ぶりは特筆すべきもの。見ながら「おいっ!」と思わず突っ込んでしまうこともしばしば。笑えるという点では他の追随を許しません。
本放送:2005年2月7日-2005年4月25日(第1期)/2006年8月5日-2006年10月28日(第2期)/2008年3月17日-2008年6月2日(第3期)/2010年1月4日-2010年6月28日(第4期)
原作・脚本:増田こうすけ
監督:大地丙太郎
キャラクターデザイン:増田こうすけ
主なキャスト:フィッシュ竹中など(CVうえだゆうじ)/ハリス、煬帝、伊能忠敬など(CV矢部雅史)/3期・小野妹子、ニャン美ちゃんなど(CV名塚佳織)/聖徳太子、曽良、クマ吉くんなど(CV前田剛)/1、2期・小野妹子など(CV竹本英史)/松尾芭蕉、猪八戒など(CV内藤玲)
製作:キッズステーション/バンダイビジュアル/スカパー・ウェルシンク/集英社/読売テレビ
●第2位 『行け! 稲中卓球部』TVシリーズ全26話
稲豊市(いなほうし)にある稲豊市立稲豊中学校。同校の卓球部が舞台です。卓球部には6人の部員がいますが、くせ者ばかりそろっています。下品でばかな主人公・前野、盟友ともいえる井沢ひろみ、卑劣漢・田中、わきがのひどい「毒ガス王子」こと田辺、これに部長・竹田、副部長・木之下が加わり、めちゃくちゃな騒動を巻き起こすのです……。
『週刊ヤングマガジン』で連載していた古谷実先生の同名漫画のアニメ化作品。あほばっかが破天荒に大暴れする作品で視聴者はただただ笑っていられる良作です。振り切った、やり切った感があって、視聴者をすがすがしい気持ち(?)にさせてくれます。
本放送:1995年4月5日-1995年9月27日
原作:古谷実
監督:波多正美
脚本:富田祐弘/寺田憲史/佐々嘉泰/伊東恒久
作画監督:田中穣
美術監督:西倉力(スタジオじゃっく)
キャラクターデザイン:田中穣
主なキャスト:前野(CV岡野浩介)/井沢ひろみ(CV山崎たくみ)/竹田(CV高山勉)/木之下ゆうすけ(CV加瀬田進)/田中(CV高戸靖広)/田辺・ミッチェル・五郎(CV天田真人)/岩下京子(CV上原さくら)/神谷ちよこ(CV黒崎奈那美)/柴崎(CV長島雄一(現・チョー))/立川盛夫(CV中村秀利)/橘洋子(CV永島由子)/鬼頭(CV小林優子)/校長(CV茶風林)/花代&北条理恵(CV嶋村薫(現・嶋村カオル))/相馬紀子(CV野上ゆかな(現・ゆかな))
製作:TBS/キティ・フィルム/ホリプロ
●第3位 『The World of GOLDEN EGGS(ザ・ワールド・オブ・ゴールデン・エッグス)』
架空の都市「Turkey's Hill(ターキーズ・ヒル)」が舞台。Aパートではそこに住むさまざまな人々の生活を描きます。Bパートでは架空のTV局「THBC」のテレビ番組となります。なぜか英会話教室も付いています。
一度見たら忘れられないキャラクターと独特の味がくせになる作品です。妙なアメリカンなノリで、全てのボイスを担当しているMonica & Larryのいいかげんな英語など、見れば見るほどハマってしまうのです。ばかばかしさについ笑ってしまいますよ!
プロデューサー・クリエイティブディレクター・企画:Dai Yoshihiko(P.h.)
企画・監督・ストーリー:Fumihara Satoshi(P.h.)
企画・キャラクターアニメーション:Matsushima Satoshi(P.h.)
アシスタント:Matsui Manami(P.h.)
マネジメント:Tanga Manami(P.h.)
ボイス:Monica(P.h.) & Larry(P.h.)
サウンドミックス:Ono Motokazu(Sound City)
製作:PLUS heads inc.
●第4位 『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マサルさん』TVシリーズ全48話
花中島マサルは謎の格闘技「セクシーコマンドー」の使い手。わかめ高校空手部に突然現れたマサルは空手部を「セクシーコマンドー部(ヒゲ部)」としてしまいます。常人には理解不可能な完全な奇人ですが、周囲はマサルに巻き込まれ……というストーリーです。
うすた京介先生が『週刊少年ジャンプ』で連載していた同名漫画をアニメ化した作品です。テンション高く、テンポ良く繰り出されるギャグは切れ味抜群。特に上田祐司さんの演技は素晴らしく、思わず引き込まれてしまいます。ナイスキャスティングです!
本放送:1998年1月6日-1998年3月30日
原作:うすた京介
監督:大地丙太郎
作画監督:和田高明/林和男/野館誠一/白井伸明/長濱博史/前島和子/西尾彰子/杉光登/小林ゆかり/小田仁/山崎隆生/坂本次男/昆進之介/古川美樹/梶原賢二/音地正行/横山淳一
美術監督:柴田千佳子
キャラクターデザイン:桝館俊秀
主なキャスト:花中島マサル(CV上田祐司)/藤山起目粒(CV金丸淳一)/近藤真茶彦(CV一条和矢)/磯辺強(CV長島雄一)/田中スーザンふ美子&さかきばらのぶゆき(CV井上和彦)/佐藤吾次郎(CV内藤玲)/北原ともえ(CV小西寛子)/メソ(CV南央美)/松田達郎(CV高橋広司)/マリコ先生(CV天野由梨)
製作:TBS
●第5位 『魁!!クロマティ高校』TVシリーズ全26話
ワルのメジャーリーグなどと称される「東京都立クロマティ高校」。そこは不良ばかりが集う場所ですが、同時にこの高校の生徒はばかばかりなのです。主人公・神山高志、「ノーフューチャー」な林田慎二郎などを中心に、今日もばかな会話がさく裂します……。
『週刊少年マガジン』で連載された野中英次先生の同名漫画をアニメ化した作品です。劇画界の巨匠・池上遼一先生的タッチでばかという(笑)原作のテイストを見事に再現したアニメで、あほらしいことこの上ないドラマが展開されます。15分枠で放送された作品ですが、確実に笑いの取れる仕上がりとなっています。
本放送:2003年10月2日-2004年3月25日
原作:野中英次
監督:桜井弘明
総作画監督:音地正行
美術監督:吉原俊一郎
キャラクターデザイン:音地正行
主なキャスト:神山高志(CV櫻井孝宏)/林田慎二郎(CV鈴木琢磨)/前田彰(CV稲田徹)/メカ沢新一(CV若本規夫)/竹之内豊(CV内藤玲)/マスクド竹之内(CV黒田崇矢)/北斗武士(CV森訓久)/北斗の子分(CV陶山章央)/マサ(CV志村知幸)/平井健(CV菊池正美)/伊賀勝(CV鳥海浩輔)
製作:テレビ東京/Production I.G
●第6位 『銀魂』TVシリーズ(2期までで全265話/第3期放送中)
江戸時代末期に天人(宇宙人)がやって来て、天人と地球人の間で十数年に及ぶ攘夷戦がありました。その結果、宇宙人、高層ビル、近代テクノロジーなど何でもありになった街・江戸が舞台。坂田銀時は万事屋(よろずや)を営んでいますが、そこに志村新八、神楽、定春が加わり、毎日が大騒動になります……。
アニメパロディーなど暴走ぶりがすごい作品で、裏では関係各位に謝りに行っているといううわさがちらほら(笑)。どのキャラも歯に衣(きぬ)着せずずけずけ物を言いますので、突っ込み役の新八君がフル回転というのも見どころの一つ。その一方でほろりとさせるエピソードもあって油断できないアニメです。
本放送:2006年4月4日-2010年3月25日(第1期)/2011年4月4日-2012年3月26日(第2期)/2012年10月4日-2013年3月28日(第2期延長戦)/2015年4月8日-(第3期)
原作:空知英秋
監督:高松信司/藤田陽一/宮脇千鶴
脚本:大和屋暁/横手美智子/立原正輝/松原秀/隅沢克之/岸本卓/下山健人/赤尾でこ
総作画監督:竹内進二
美術監督:野村裕樹/福島孝喜/間庭奈美
キャラクターデザイン:竹内進二
主なキャスト:坂田銀時(CV杉田智和)/志村新八(CV阪口大助)/神楽(CV釘宮理恵)/志村妙(CVゆきのさつき)/お登勢(CVくじら)/近藤勲(CV千葉進歩)/土方十四郎(CV中井和哉)/沖田総悟(CV鈴村健一)/柳生九兵衛(CV折笠富美子)/東城歩(CV遊佐浩二)/高杉晋助(CV子安武人)/桂小太郎(CV石田彰)/猿飛あやめ(CV小林ゆう)/月詠(CV甲斐田裕子)/長谷川泰三(CV立木文彦)
製作:テレビ東京/dentsu/SUNRISE/BN Pictures
●第7位 『よんでますよ、アザゼルさん。』TVシリーズ全26話
佐隈りん子は「芥辺探偵事務所」で働く女子大生。りん子は芥辺の助手として働きますが、実は芥辺には「悪魔探偵」という裏の顔があったのです。ある事件で芥辺は「グリモア」という魔術書でアザゼルという下品な悪魔を呼び出してしまいます……。
『イブニング』で連載中の久保保久先生の同名漫画をアニメ化した作品です。悪魔というと何かと役立ちそうですが、このアザゼルが全く役立ちません(笑)。りん子を巻き込んで続くドタバタがあほらしくて楽しいアニメです。
本放送:第1期:2011年4月8日-7月1日/第2期:2013年4月6日-6月29日
原作:久保保久
監督:水島努
脚本:谷村大四郎/後藤みどり/満仲勧
総作画監督:谷口淳一郎
美術監督:小倉宏昌/岩熊茜
キャラクターデザイン:谷口淳一郎
主なキャスト:アザゼル(CV小野坂昌也)/佐隈りん子(CV佐藤利奈)/芥辺(CV浪川大輔)/ベルゼブブ(CV神谷浩史)/サラマンダー(CV中井和哉)/アンダイン(CV小林ゆう)/堂珍光太郎(CV白石涼子)/モロク(CV玄田哲章)
製作:芥辺探偵事務所/芥辺探偵事務所Z
●第8位 『日常』TVシリーズ全26話
時定高校に通う相生祐子、長野原みお、水上麻衣を中心に、その周囲で起こる出来事を面白おかしく描いた作品です。登場人物はどこかおかしな人が多く、シュールさ加減も相当なものです(笑)。
『月刊少年エース』などに連載されたあらゐけいいち先生の同名漫画をアニメ化した作品です。「京都アニメーション」制作で非常にクオリティーが高く、また間がいいので笑えるポイント多数です。かわいくて笑える素晴らしい作品です。
本放送:2011年4月2日-2011年9月24日
原作:あらゐけいいち
監督:石原立也/石立太一(副監督)
脚本:村元克彦/石立太一/石原立也/西岡麻衣子/瀬川千鶴/花田十輝/ジョー伊藤/あらゐけいいち
総作画監督:西屋太志
美術監督:鵜ノ口穣二
キャラクターデザイン:西屋太志
主なキャスト:相生祐子(CV本多真梨子)/長野原みお(CV相沢舞)/水上麻衣(CV富樫美鈴)/東雲なの(CV古谷静佳)/はかせ(CV今野宏美)/阪本(CV白石稔)
製作:東雲研究所
●第9位 『貧乏神が!』TVシリーズ全13話
容姿端麗・頭脳明晰(めいせき)、つまりは才色兼備でその上「無病息災」という、苦労を全くしたことがない桜市子は、仏女津市立泰庵高校の1年生。彼女は世界のバランスを崩すほどの幸福エナジーの持ち主で、しかも周囲の人の幸福エナジーを吸い取ってしまうのです。しかし! 市子を普通の人間にするため、貧乏神・紅葉がやって来て……というストーリーです。
『ジャンプSQ.』に連載された助野嘉昭先生の同名漫画をアニメ化した作品。何よりキャラクター設定が秀逸で強烈、元気なシチュエーションコメディーなのが特徴です。ベタだという声もありますが、とにかくハイテンションで楽しく笑える作品なのです。過激なパロディーにも注目です!
本放送:2012年7月5日-2012年9月27日
原作:助野嘉昭
監督:藤田陽一
総作画監督:田辺謙司
美術監督:渋谷幸弘
キャラクターデザイン:田辺謙司
主なキャスト:桜市子(CV花澤香菜)/紅葉(CV内山夕実)/石蕗恵汰(CV内山昂輝)/龍胆嵐丸(CV戸松遥)/犬神桃央(CV下野紘)/懋毘威(CV川原慶久)/諏訪野菊之進(CV中博史)/山吹(CV井上喜久子)/艶光路撫子(CV神田沙也加)
製作:「貧乏神が!」製作委員会
●第10位 『それでも町は廻っている』TVシリーズ全12話
主人公・嵐山歩鳥は東京都大田区の下町「丸子町」で暮らす女子高生。丸子商店街のみんなとは大の仲良しです。歩鳥は、おばあちゃんが営む喫茶店「シーサイド」で、友達の辰野俊子と一緒にメードとしてアルバイトをすることになります。歩鳥を中心に巻き起こる日常・非日常のドタバタを描いたコメディーです。
『ヤングキングアワーズ』に連載中の石黒正数先生の同名漫画をアニメ化した作品。ギャグアニメと呼ぶのはちょっと無理がありますが、爆笑ではなく、「くすっ」という笑い、知的な笑いが起こるアニメです。原作漫画はまだ連載中で、しかもアニメ化してほしい良エピソードばかり。もう少し長く続いてほしかった、あるいは再度アニメ化してほしいと思う人は多いのではないでしょうか。
本放送:2010年10月7日-12月23日
原作:石黒正数
総監督:新房昭之
脚本:高山カツヒコ/大嶋実句
総作画監督:山村洋貴
美術監督:飯島寿治
キャラクターデザイン:山村洋貴
主なキャスト:嵐山歩鳥(CV小見川千明)/辰野俊子(CV悠木碧)/磯端ウキ(CV櫻井孝宏)/真田広章(CV入野自由)/紺双葉(CV矢澤りえか)/針原春江(CV白石涼子)/森秋夏彦(CV杉田智和)/亀井堂静(CV雪野五月)/嵐山猛(CV田村睦心)/嵐山雪子(CV仙台エリ)/嵐山雪美&ジョセフィーヌ(CV松来未祐)/真田勇司(CV黒田崇矢)/菊池貴則(CV金光宣明)/荒井和豊(CV桜井敏治)/磯端善治(CV中博史)/松田旬作(CV千葉繁)
製作:それ町製作委員会/TBS
ギャグアニメを10本ピックアップしましたが、いかがだったでしょうか。他にも大人気の『おそ松さん』、赤塚不二夫先生原作の『天才バカボン』などギャグアニメはたくさんありますよね。また、30分未満のショートアニメにも良作が多く、例えば『Hi☆sCoool! セハガール』などは人気作です。あなたがお気に入りのギャグアニメといえば、どんな作品ですか?
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(高橋モータース@dcp)