専門家にも予測できずに多くの犠牲者を出した2014年9月の御嶽山(おんたけさん)の噴火は、おりしも登山ブームだった世の中に大きなショックをもたらしたが、2015年もまた例年になく火山活動の多い一年だったことは間違いない。5月の鹿児島県・口永良部島(くちのえらぶじま)の噴火を皮切りに、6月には長野県・浅間山で小規模な噴火が続き、9月には熊本県・阿蘇山が噴火した。また、神奈川県箱根町の大涌谷ではゴールデンウィークを前に火山性地震が増加して警戒レベルが引き上げられ、地元の観光産業に大きな打撃を与えたことも記憶に新しい。日本列島はやはり火山の活動期に入ってしまったのだろうか。そしてどうやら事態は急を要している。年明け1月にも日本で大規模な噴火と地震が起こるというのだ。
■エドガー・ケイシーの「日本沈没予言」はこれから?
1945年に67歳で没したアメリカ人の心霊診断師、エドガー・ケイシーは20世紀を代表する予言者としても知られている。"リーディング"と呼ばれる、催眠状態での予言という独特のスタイルで未来予測などを頻繁に行い、今日残っているだけでもその予言は1万4000件にも及んでいるという。
この予言の中には未来(予言した時点で)の日本に関するものも多く、その中で最も有名なのが「日本沈没予言」だ。当初、日本が沈没するのは1998年とされており、そうだとすればもちろんこの予言は外れたことにはなる。しかし予言研究家の間では時期の解釈が違っているのだという意見を持つ者もあり、“沈没”にはいたらなかったが2011年の東日本大震災を予言していたのだという指摘もあるようだ。
■「日本沈没予言」の新たな解釈とは?
エドガー・ケイシーのこの「日本沈没予言」の新たな解釈を行っている1人がマイケル・マクレラン氏だ。ノストラダムス予言の解説書『Nostradamus and the Final Age』の著者であるマクレラン氏は、ノストラダムスや聖書、エドガー・ケイシーなどをはじめとする35の予言書を独自の予言解釈理論で紐解き、世界の未来に警鐘を鳴らしている。
マクレラン氏が運営する予言解釈サイト「Nostradamus and the New Prophecy Almanacs」では、数々の予言の新解釈が現在進行形で精力的に更新されているのだが、同サイトにはエドガー・ケイシーの「日本沈没予言」の新解釈も掲載されている。なんとマクレラン氏の新解釈によれば“沈没”の日は、2016年1月、あるいは2018年3月であるというのだ。
■予想よりもずっと早くその危機はやってくる
エドガー・ケイシーの「日本沈没予言」は、正確に言えば「日本列島の大部分が海に沈む」というものだが、マクレラン氏によれば、この“沈没”は2016年1月、または2018年3月のいずれかに起きるという。また2018年になった場合は、被害はより甚大になるというから不気味だ。
また“沈没”の原因になるのは、決して惑星X(惑星ニビル)の衝突など外的要因によるものではなく、あくまでも火山の噴火や大地震、大津波などの自然災害によってもたらされるということだ。
政府の地震調査委員会はマグニチュード8クラスの南海トラフ地震の発生確率を今後30年以内で60~70%、50年以内だと90%以上と発表している。また、神戸大学の研究では、日本の国土に壊滅的被害をもたらし、日本国民の95%を死滅させるという「巨大カルデラ噴火」が、今後100年以内に1%の確率で発生することを2014年に発表している。たとえ1%であれ、その可能性が“ある”ということになったのだ。この巨大カルデラ噴火が起こればまさに日本沈没ということだろう。いずれも50年以内、100年以内と長いスパンでの予測だが、マクレラン氏によれば予想よりもずっと早くその危機はやってくるのだという。
またマクレラン氏の理論によれば、大規模自然災害は7年周期で発生すると考えられており、2016年1月に起こる場合は阪神・淡路大震災の再現(7年×3=21年後)であり、2018年3月の場合は東日本大震災の再現(7年後)であるということだ。不幸中の幸い(!?)なのは、新年早々に起こるかもしれない大地震のほうは、東日本大震災よりは規模は小さく、マグニチュード7程度になるという。しかしそれでもこの地震が引き金となって、火山活動がさらに活発になれば計り知れない大災害につながるだろう。エドガー・ケイシー新解釈によるこの予測、ぜひ外れてほしいものだが気の抜けない年明けとなりそうだ。
ちなみに2015年、東京都では都民全員に防災ブックと防災マップが同梱された『東京防災』が配布された。日々それぞれの社会生活を送る我々にしてみれば、防災への対策は防災意識を高めることに尽きる。2016年も気分を新たにして防災に備えたいものだ。
(文=仲田しんじ)
※画像は、エドガー・ケイシー 「Wikipedia」より