眠気が続いてチョコがやめられない……「冬季うつ病」の可能性アリ? | ニコニコニュース

眠気が続いてチョコがやめられない……「冬季うつ病」の可能性アリ?
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紅葉にみられる秋の深まりや、雪景色がみせる冬の色合いなど、うつろう日本の自然美が人の心に安らぎを与える一方で、この時期、気候の影響によって知らないうちに発症してしまう病気がある。季節限定でわずらう心の病、「冬季うつ病」だ。

「ウィンター・ブルー」とも呼ばれており、約30年前にアメリカの精神科医によって発見されて以降、世界ではノルウェーやフィンランドなどの北欧や、雪国の多い北半球に位置する地域で発症者が多くみられる。国内でも20~30代の女性を中心に発症する病気として注目を集めているが、精神的に気が滅入ったり、過度に甘いものが欲しくなるといった日常でも起こりやすい症状から、発症に気づかないことも多い。寒さが増すこれからの時期に知っておきたい「冬季うつ病」を紹介したい。

■抑うつだけでなく躁状態に陥ることも

冬季うつ病は、秋から冬にかけて抑うつ状態に陥る季節性感情障害のひとつである。季節と関係したうつ病として知られ、毎年10月後半から翌年の春ごろまでの間に発症し、回復するのが特徴だ。季節が巡るたびに繰り返し発症するおそれがあるほか、なかには夏になって躁状態に陥るといったケースもみられる。


参考:http://bit.ly/1J61PVK

■日光不足で起こる生体リズムの異常

日照時間の不足、脳などの中枢神経に関係のある機能の低下、遺伝的な要素などが主な原因と考えられている。特に冬場は日にあたる時間が少なくなることから、睡眠を促すホルモンであるメラトニン分泌のタイミングが狂いやすい。体内時計は日にあたることで調節されるので、生体リズムが整わず、冬季うつ病を発症する素因となりやすい。


参考:http://bit.ly/1QYhCHo

■過度にごはんやチョコが欲しくなる

気力がない、気分が晴れない、不安感に襲われるなどの抑うつ状態のほか、疲れやすくなるなどの身体症状にあらわれる。こうした一般的なうつ症状に加えて、長時間の睡眠後も眠気が続く、食欲が向上して体重が増えるといった症状は季節性の特徴である。また、食事では炭水化物や糖質の甘いものを必要以上に食べたくなるといった好みの偏りが起きる傾向もみられるため、毎冬思い当たる節があるなら冬季うつ病である可能性が高い。

■日光浴と食事でセロトニン生成を促進

病院などで治療する場合は、「光療法」と呼ばれる太陽と同じ強さの光を発する装置によって治療がおこなわれる。また、予防においては年間を通して一定のリズムで早寝早起きをする規則正しい生活を送るほか、なるべく外で日光を浴びるなど、日にあたる時間を増やすことが大切だ。また、通常のうつ病と同じく、感情を安定させる神経物質であるセロトニンが不足しているため、ビタミンやたんぱく質を十分に摂取する必要がある。炭水化物や肉、魚、大豆などのたんぱく質にはセロトニンの生成に必要なトリプトファンという成分が含まれているほか、青背の魚やレバー、バナナなどは栄養の吸収を助けるビタミンB6が含まれている。

日光浴だけでなく食事から意識するなど普段の生活を見直すこと、またなるべくストレスになる行動は控えるなどの工夫が予防の一歩といえそうだ。


参考:http://bit.ly/1J61P87

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(天城毅彦)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)