年の瀬を迎え、正月を親族で過ごすために実家に帰省するという人も多いだろう。そんな中、モーニング娘。 '15の鞘師里保さん(17)がラジオで語った内容がネット上で話題となっている。
鞘師さんは12月27日放送の「ヤングタウン土曜日」(MBS)に出演。大晦日でグループを卒業する鞘師さんに対し、リスナーから「モーニング娘。になってから一番心が折れそうになったときを教えて下さい」という質問が寄せられた。
「いえ、私は東京に残って練習します」と回答するのが正解だったこれに対して鞘師さんは、12歳でグループに入って間もないころの体験を語る。広島から上京し、故郷を恋しく思っていたときに、マネージャーに「地元に帰っていいよ」と言われて休みをもらった。
しかしその休み中に、マネージャーから「あなたに帰る権利はあるの?」というメールをもらったという。一体何がいけなかったのか。鞘師さんはこう推測する。
「『帰っていいよ』と言われて『わかりましたー!やったー!』とノコノコ帰ったのがいけなかった。多分、『いえ、私は東京に残って練習します』って言わなきゃいけなかった」
つまり休みの提案を一回断って仕事へのやる気を見せ、その上でマネージャーに「いや、帰って休んでいいよ」と許可を貰うのがベストだったというのだ。
鞘師さんはマネージャーからのきついメールのせいで帰省先でもビクビクしており、「せっかくの家族の時間を楽しく過ごせませんでした」と振り返っている。
「厳しいとかじゃない、理不尽なだけ」「トラウマもん」さらに、このとき9期メンバー4人が同時にそれぞれの地元に帰省したが、鞘師さんだけでなく他の3人も同じ内容のメールを受け取っていた。鞘師さんは「現場でも怒られ、家に帰っても怒られるんだ」と思ったと振り返る。当時はかなり堪えたようだ。
確かにマネージャーの言っていることは厳しいし、12歳の少女への対応としては余りに酷だ。そのためネット上では「典型的ブラック上司だな」といった書き込みが相次いだ。
「こんなのは厳しいとかそういうんじゃない。理不尽なだけ」
「トラウマもんだな 。こんなメールもらったら絶句するわ」
「こりゃダメですわ。子供潰しますわ」
鞘師さんはメンバーにもあまり心を開かない孤高の「ぼっちキャラ」として知られているが、「子供の頃からこんな罠にかけられまくってれば疑り深くなるのも頷ける」という書き込みもあった。理不尽な教育をすると芸能人に必須の生き生きとした自発性が失われ、「消極的になる」という見方も寄せられていた。
さんま「嫌われ役のマネージャーも可哀そう。感謝せなあかんな」「娘。メンて地上波出るといやに萎縮してやたらいい子でいようとするなあとずっと思ってたんだけど、こんな事されてたらそうなるわな」
ちなみに番組では、MCの明石家さんまさんが、鞘師さんに同情しつつも、12歳の子どもを芸能人として預かり、教育することになったマネージャーの立場にも理解を示し、こう語っていた。
「12歳でもプロはプロ。怖いけど、プロという自覚を持たせようとした。タレントも可哀そうだけどマネージャーも可哀そう。誰だって嫌われたくはない。わざわざ敵になるわけだから、感謝せなあかんな」
鞘師さんは卒業後、英語とダンスの勉強のため海外に留学する。ただし「ハロー!プロジェクト」には籍が残る予定なので、引退するわけではなさそうだ。ファンとしては鞘師さんに仕事を離れて海外で心機一転してもらい、また機が熟したら活動を再開してもらいたい、というところだろう。
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