年末恒例の日本最大級の同人誌即売会『コミックマーケット89』が29日、開幕した。昨年冬は3日間で計56万人(コミックマーケット準備会発表)が来場していた同イベントだが、この日も始発から大勢のファンがかけつけ、開場1時間前には東京・有明の東京ビッグサイト周辺は完全に人で埋め尽くされていた。今回はテロ対策のため警備体制が強化され、早朝、開場前の来場者への手荷物検査が初めて実施された。なお、開場後は通常通り入場している。
そんななか、今回の注目のひとつになっているは、昨年冬に続いて2回目の出店となるNHKや、『艦隊これくしょん』『刀剣乱舞』『おそ松さん』といった人気アニメの出展ブースなど。NHKでは、昨冬配布し好評を博した同人誌風の“薄い本”の新作を各日3000部用意。表紙、裏表紙はそれぞれ西又葵氏、6U☆氏が手がけており、これを目当てにするファンも多そうだ。また、さまざまなキャラクターに扮する人気コスプレイヤーたちの撮影も毎回多くのファンを集めている。今回は、“筋肉”コスプレイヤーチームが写真集の配布を発表したこともファンの間で話題になっていた。
屋内イベントとしては、国内最大規模の50万人以上が毎年来場する“コミケ”。1975年よりスタートした同イベントは、漫画や小説、ソフトなどさまざまなジャンルの創作物を扱った即売会。現在は夏と冬の年2回、それぞれ3日間にわたって開催されている。また、KADOKAWAや松竹、小学館、エイベックスピクチャーズなどの企業もこぞって出展。新作のプロモーションが行われているほか、キャラとイベントがコラボした遊び心のある展示も話題に。さらに、運営スタッフの名言案内なども恒例になっている。
『コミックマーケット89』は、12月29日~31日まで東京ビッグサイトにて開催。今夏開催された『コミケ88』の来場者数は計55万人。今回も同等またはそれを上回る来場が見込まれている。