テクノロジーは、これすなわち進歩なり。去りゆくもの、現るもの、世界を変えるもの――2015年のベストガジェットベスト20点まとめてどうぞ。
なんじゃこれ感と未来感がギズ好み。今年はSurface対抗のビジネスタブレットが百花繚乱でしたけど、Surface Bookはもっとラップトップ寄りの外観です。ところが画面は取り外してタブレットとして使えるんで、ヘ?…となります。第1世代なので課題も若干ありますが、この種のものはこれだけです。
回転ベゼルのギミックで、2015年最も独創性を感じたウォッチ。Tizen OS対応アプリが円陣に並んでて、ベゼルを左右に回して好きなアプリを選びます。小さな文字盤だと指タッチでイライラMAXですけど、これはよく考えてますね。Tizen OSなのでAndroid WearやWatch OSに比べるとアプリは全然足りませんけど、初のTizen対応ウォッチとして注目に値する製品。
3年寝太郎のApple TVがついにアプデ。UIも新しくなって、Siriリモコン、tvOS対応で、お値段1万8400円(32GB)にて新発売。これでアップが増えれば文句なしだね。
2014年モトローラ製Nexus 6はデカ過ぎ感がややありましたけど、2015年ファーウェイ製Nexus 6Pは持ち心地最高で、グーグルの底力を改めて感じました。米スマホ市場参入を目指すファーウェイは、Nexusを請け負う初の中国勢となります。高級感のあるメタルボディで、全面的にスペックアップを図り、ストックAndroidマシュマロ搭載で、この価格。これ以上なにを望もう。
デザイン重視で電池交換不能になってガックリ崩折れた人も多かったS6。ですけど機能満載で、まさに手のひらにきた未来ですよ。NFCと安全磁気伝送(MST)の両対応でセキュアな決済の幅が広がり、ワイヤレス充電もQiとPMAの両規格に対応しました。指紋センサも格段に良くなって、心拍モニター、超速起動のカメラ搭載。2014年のパッとしなかったS5とは比べ物にならないほど進化してます。次のS7では、S6で捨てた2大機能(交換可能なバッテリーとmicroSD)のうちひとつが復活するかもって噂。
今年はドローンに始まり、ドローンに終わった1年でした。そのドローン一般市場をリードするのが深センのDJIと上海のYuneecです。この「Yuneec Typhoon」は、操作は超シンプルでカメラは上質、「Follow Me」(動画)なんかのクールな機能もついているおすすめ品。空撮も近所の撮影もこれ1台でいけます。
なんでだい!?と叫ばずにはいられない超巨大画面の18.4インチタブレット。重いです。膝に置く姿は想像もできません。でもそれもそのはずで、Viewはケーブルレスな「どこでもテレビ」なんです。ほら、後ろにちゃんと取っ手もついてるでしょ? 不満点もあるけど(もっと出力ポート欲しいなーとか)、どこでもテレビなあなたにはナイスなチョイス。
Apple TV飛躍の陰で、Rokuも地道にがんばってます。 Fire TV同様、価格の安さ(Roku 4はApple TVより$20安い)、4K再生対応、USBスロットつきで3本勝ち。音声検索とUIはまだまだですけど、ストリーミングボックスの優位は不動です。
スマートウォッチは明るいフルカラーのLCD液晶にすれば電池がアレで、電池をとれば画面が暗いというのが、悩みどころ。Pebbleの「Time Steel」 は後者。クラシックなスチールの筐体で、電池はなんと5日もちます!
ソフトタッチのカーボンファイバー。Chromebookもこれなら欲しい!と今年初めて思いました。これまでは中途半端なのか、超高級なPixel(もはやAndroidですが)で、その間がなかったので。お値段も$400からと、お手頃です。
機能重視で忘れられがちなのが、価格重視のガジェット。Moto Gは180ドルのハイスペックスマホです。廉価版では前々からベストでしたが、モトローラは2015年、完全防水にして、デザインも一新しました。しかも長いバッテリーもちは従来のまま!
アマゾン端末は明暗わかれましたが、王道キンドルは不滅です。中でも最高傑作はKindle Paperwhiteでしょう。見た目はほかのキンドルと変わりませんが、改行のアルゴリズム、フォントを改善し、ディスプレイも鮮明になりました。感動の読み心地。
今年一番騒がれたガジェット。ハイプの割には……でしたが、Android WearとPebbleにはない良さも沢山あります。「つまり買い?」―いや。アップルの初代製品はリスキーですからね。買うとするなら来年3月発表の第2世代の方が全然いいって話です。
アップルストアから締め出されても、アップルウォッチより売れたのが、フィットネストラッカーの草分けフィットビットの製品です。このCharge HRはフォルム×機能の組み合わせが見事で、ほぼ非の打ちどころがありません。スマートウォッチと1台2役を求めている人向きではないけれど、ワークアウトに集中したい人には最高のコンパニオン。しかも$150。
来年のiPhone 7はイヤホンジャックがない!とかいう噂も流れる中、俄然注目を浴びているのがワイヤレスヘッドホンです。たとえばこちらのB&W P5は音質最高、ルックス最高、感触最高。最初ブルートゥースに繋ぐところは若干問題ですが、それさえクリアしたら後戻りなし。もうブルートゥース抜きの暮らしには戻れません。
超ポータブルで超シンプル。今年は超チープになって、ケース抜きで防水に。アクションカムやりたいけど、難しいのは苦手。そんな人向きです。キュートだしね!
バッテリーもちを除けば、文句のつけようがありません。暗所撮影が最大の武器だけど、基本、どんな環境でも最高の写真が撮れます。カメラセンサの王者ソニーの本気を見たカメラ。
昨年発表、CES 2015発売。今年はiPad Proも、Surface Proとそのコピー品も出ましたけど、今見ても衝撃ですね。デルがInfinity Displayの洗練デザインをAndroidタブレットに応用し、世界を唸らせた製品。 8インチなので仕事用ではないです。超薄&ポータブル。美しいガジェット。
ブルートゥースのスピーカーでは、今年出たBoom 2とMegaboomがベストです。アルティメットイヤーズ(ロジクールの子会社)曰く、Boom 2は「破壊不能」らしいですよ? ハンマーで殴らず普通に使う分には、損傷・浸水の心配抜きに使えます。
今年の20選は「今買える」ものから選びましたが、唯一の例外がこちら。ARとVRは今年目立った動きはなくて、大手はどこも2016年前半発売に向け準備中なのですが、中でも一番実現性が高そうなのがマイクロソフトのHololensです。「今欲しい」クール端末。
Darren Orf - Gizmodo US[原文]
(satomi)