紅白にラスボス降臨――。NHK紅白歌合戦に特別企画として4年ぶりに出場する小林幸子さん。かつて視聴者を毎年驚かせていた豪華衣装「メガ幸子」も完全復活……と思いきや、30日のリハーサルではまさかのトラブルに見舞われ緊急停止。大みそか、ラスボスは完全体で復活できるのか?注目されます。
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9メートルの高さからストンと落下
人気ボーカロイド曲「千本桜」を歌うリハ。5.6メートルの高さまでせり上がる小林さんがしっとり歌い出すと、本人そっくりの巨大な顔の人形・メガ幸子がさらに高く、9メートルまでせり上がりました。
すると突然、メガ幸子が急降下して曲が中断。スタッフらの説明によると、ずっと浮上したままでいるはずが、何らかの故障で高さを維持できずに落ちてしまったそうです。
イノッチ「装置ですもんね」幸子「衣装です!」
慌てたスタッフたちが善後策に走り回る中、せり上がるアームに背中を固定され身動きが取れないまま、「後ろが見えないから不安」と話す小林さん。しかし、白組司会のV6・井ノ原快彦さんが「装置ですもんね」と水を向けると、すかさず「衣装です!」と応じて楽しげにかけあう余裕もみられました。
ネット生放送・コミケ手売り……支持広がる
メガ幸子を伴っての連続出場が途絶えて以降、小林さんはインターネット動画サービス「ニコニコ動画」での活躍で知られるようになります。
ネット生放送ライブや同人誌即売会「コミックマーケット」でのCD手売りといった、大御所の演歌歌手とは思えない意欲的なチャレンジが、ネットユーザーやアキバ系カルチャー周辺の支持を集めました。
その圧巻の巨大衣装や、コンピューター音源のボカロ曲までも自分のものにしてしまうバツグンの歌唱力から、「ラスボス」の愛称が定着しています。
本番では「弾幕」飛び出す演出も
報道陣の撮影がNGとなったメガ幸子不在のリテイクでは、背景のビジョンにニコニコ動画の投稿コメント風の文字が大量に飛び交う「弾幕」が出現。リハではダミー文言でしたが、本番ではユーザー投稿を実際に表示させるような趣向も用意しているそうです。
堂々としながら不安も……本番どうなる??
不安を抱えたままの前日リハ。それでも小林さんは「久しぶりにフラッシュたくさん浴びて、(メガ幸子が)恥ずかしくて隠れちゃったのかも」と周囲を和ませる、堂々としたラスボスぶりを発揮。
夜を徹しての調整で万全を期すそうですが、それでも最後は「自力で上げるわけにもいかない。どうしよう」と、自信と不安が入り交じった様子でした。