【ソウル時事】31日昼ごろ、ソウルの日本大使館が入っているビルで、慰安婦問題をめぐる日韓合意に反対する大学生30人が「合意は無効だ」と叫び、警察に連行された。警察関係者が明らかにした。

 大学生の大半はビル2階で騒いでいたが、一部の学生は、大使館のある8階まで行き、ガラスドアに「朴槿恵(大統領)と安倍(晋三首相)、民族のプライドを踏みにじるな」などと書かれた紙を貼り付けた。大使館は年末年始の休館中で、ドアには鍵が掛かっていた。警察は建造物侵入などの疑いで調べており、書類送検する見通し。

 ソウルの日本大使館は2015年7月、建て替えのため、近くの高層ビル内に一時的に移転。大学生らは30日から、元の大使館前にある慰安婦問題を象徴する少女像の周辺で夜通し集会を行っていた。