ラーメンは中国発祥の料理だ。中国では「拉面(ラーミェン)」と呼び、意味としては麺生地を長く引き伸ばした麺料理を指す。
ラーメンは中国から日本に伝わり、日本で独自の進化を遂げ、もはや日本のラーメンと中国のラーメンは別料理と呼んでも差し支えないほど違うものになった。そのため、中国では日本のラーメンは「日式拉面」と呼ばれ、区別されているが、中国でも「日式拉面」は高い人気を誇る。
中国メディアの捜狐はこのほど、中国で「日式拉面」を再現するために奮闘する中国人男性について紹介する記事を掲載した。同男性は「日式拉面」の美味しさを中国で再現し、客に提供するために日本から30万元(約558万円)の費用をかけて麺を作る機械まで調達したというから、その情熱は本物と言えそうだ。
記事は、日本にはラーメンのスープだけでも大きく分けて「豚骨系、醤油系、味噌系、塩系の4種類がある」と紹介したうえで、麺についても「細麺や縮れ麺、太麺など複数の種類がある」とし、非常に複雑であることを紹介。さらに、男性が住む杭州市でもっとも広く知られる「日式拉面」と言えば豚骨ラーメンだと紹介し、男性はまだラーメン店は開業していないものの、「近いうちに杭州市民においしい日式拉面を食べてもらいたい」と開業準備を進めていることを伝えている。
日本では中華料理は非常に広く親しまれているが、中国では日本料理はまだまだ普及の余地があると言えるのが現状だ。中国生まれでありながら、日本で発展を遂げたラーメンが中国で広く親しまれるようになることは非常に意義のあることで、食を通じた日中の文化交流がいっそう広がることを期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)