中国嫁に最大の危機!? 日本人オタク夫が巻き込まれた金銭トラブル、その時嫁は | ニコニコニュース

『中国嫁日記(五)』(井上 純一/KADOKAWA)
ダ・ヴィンチニュース

 「夫婦喧嘩は犬も食わない」なんていう言葉もありますが、「のろけ話」だって普通は聞きたいものではありません。ただ、日本人オタク夫と中国人嫁の結婚生活を描いた人気コミックエッセイ『中国嫁日記』は数少ない例外。日中の文化の違いから起こるちょっとした日常のドタバタ劇がコミカルで、二人の中国生活を思わず追いかけたくなります。
 先日発売された第5巻でも、「桂林」という山水画でおなじみの観光地に行った話や子猫を拾って育てる話など、合間合間に「のろけかッ!」と思われるエピソードをはさみ込みながら描かれています。

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 ではなぜ同作品の「のろけ話」は支持されるのか。

 理由は2つあるように思います。ひとつは4コマ漫画だということ。ある程度お話しを読ませた後にオチが「単なるのろけ」だった場合、イラッと来ることもままあるのですが、同作は基本4コマなので、すぐ次の話に切り替わりその間を与えないということ。

 ふたつめは、いわゆる「デレ回」の頻度。通常は、ちょっと頼りない夫の行動を中国人嫁・月(ゆえ)サンが突っ込む形の「ツン回」が多く、忘れたころに「デレ回」が入ってきます。この入り方が絶妙なんですね。著者の緻密な計算が感じられます。

 第5巻では、このようなほのぼの結婚生活4コマと50ページの描き下ろし長編が収録されており、長編では著者が巻き込まれた金銭トラブルが描かれています。

 著者の井上氏は「銀十字社」という玩具会社を友人と二人で経営しているのですが、知らない間に会社のお金をその友人に使い込まれてしまい、気づけば銀行にはわずかなお金が残っているだけ、税務署からは税金滞納につき会社の口座差押えの通知まで送られてきている状況。

 この苦境に二人はどう対処したのか? この件はネットでも大きな話題となったので顛末をご存知の方も多いと思いますが、月(ゆえ)サンの旦那にかけた言葉、心に染み入ります。「結婚に興味がない」人も宗旨替えするくらいの衝撃です(笑)。ぜひ単行本でチェックしてみてください!

 ちなみに、同書を読んでこの夫婦を応援したいと思った方。理由は割愛しますが、ぜひ下記サイトで販売している銀十字社製のフィギュアを購入してあげてください! 筆者も1体購入しました(笑)。月サンかわいい。

『中国嫁日記(五)』(井上 純一/KADOKAWA)

シリーズ累計80万部突破!! 40才オタク夫×20代中国人嫁の、4コマ漫画みたいな日常。中国嫁・月(ゆえ)&オタク夫・ジンサンのドタバタ中国生活!! 中国の旧正月は爆竹と花火でお祝い!? 結婚式は2回?? 3回?! 山水画でおなじみの地『桂林』はとにかく絶景!! 単行本描き下ろし漫画は今回も大・大・大ボリュームの50ページ!!