緊急速報メールが誤配信され、対応に追われる和歌山県の職員=1日午後2時50分、和歌山県庁
共同通信社

 1日午後、和歌山県全域の携帯電話利用者に「大きな津波の観測があった」との緊急速報メールが自動配信され、和歌山県は約1時間後に誤報だったと発表した。津波観測システムに津波の高さを測定するために必要な、潮の満ち引きのデータを県職員が入力しないミスがあったため、潮位変化を津波と誤認識したとみられる。

 県によると、午後2時8分「和歌山県沖にて大きな津波の観測があった」と高台避難を呼び掛けるメールが一斉に送信された。3時1分に「津波がさらに大きくなっている」と送信した。

 誤報と確認し、県は3時15分に「地震の発生は確認されていない」と訂正のメールを配信した。