正月休みはもっぱらテレビ鑑賞を楽しんでいるという人も多いのではないだろうか。テレビ東京系では2016年1月2日に新春時代劇『信長燃ゆ』が放送予定。日本の歴史上、最も有名な人物の一人と言っても過言でない織田信長が、今作ではどう描かれるのか楽しみだ。
ところで、信長と並ぶ高い人気を誇る戦国時代の大名といえば、豊臣秀吉・徳川家康といったいわゆる「三英傑」。実は、この三名のうち誰を好きかということでその人の性格が分かるのだという。
「教えて!goo」の「日本の歴史上の人物で『信長・秀吉・家康』では誰を一番好きですか?」という質問には、
■誰を好きかで自分のコンプレックスが浮き彫りに!
心理学者の内藤誼人先生によると、
「心理学では、自分に足りないものに惹かれるという心理があります。これを『補償』といいます。したがって、かなり乱暴な分類をすれば、
とのこと。いかがだろうか? ちなみに筆者は信長派。気が強そうに見られるが、実はとっても小心者。う~ん、当たってる……かも?
■心理学で分析。三英傑の性格に迫る!
強い志を持ち、戦乱の日本を天下統一へと導いた三英傑。ホトトギスの歌に代表されるように、三者三様の性格だったといわれるが、真の統治者としてふさわしい性格の持ち主は心理学的な観点からは誰になるのだろうか。
「家康です。本当に良いリーダーは、家臣の声に耳を傾けられる人でなければなりません。南カリフォルニア大学のウォーレン・ベニスによると、毛沢東、スターリン、ナポレオンといった、強烈なリーダーシップのある人物は、実は、ものすごく『有害なリーダー』なのだそうです」(内藤先生)
カリスマ性を持つが、家臣に裏切られてこの世を去った信長。成り上がりのため譜代の家臣が一人も居らず、信頼できる人間は少なかったという秀吉。対して家康は古くからの家臣に恵まれ、彼らの諫言にも耳を傾けたと言われている。結果的に、家康が開いた江戸幕府はその後260年以上も続いた。
「信長は気が短くて、心理学的にはタイプAと呼ばれる人物なので、心筋梗塞などで早く亡くなると思います。秀吉と家康は差がないかな」(内藤先生)
三名の性格に関しては諸説あり、実際のところは分からないが、興味深いこの結果。親戚や友人たちとの集まりなどで、ぜひ披露してみてはいかがだろうか?
●専門家プロフィール:内藤 誼人
(ライター:酒井理恵/イラスト:Fumie Sato)
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