“伝説の音痴”と呼ばれた実在の歌姫から生まれたフランス映画『偉大なるマルグリット』が2月に日本で公開される。
1920年、パリからそう遠くない貴族の邸宅では音楽会が開かれていた。参加した新聞記者のボーモンは主役のマルグリット夫人の歌声に唖然とする。彼女は絶望的なほど音痴だったのだ! しかし、儀礼的な貴族たちの拍手喝采を受け、本人だけがそのことに気付いていなかった……。
本国フランスで動員100万人を突破する大ヒットを記録した本作は、アメリカに実在したソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスからインスピレーションを得た作品。『情痴 アヴァンチュール』のグザヴィエ・ジャノリ監督がメガホンを取り、『大統領の料理人』のカトリーヌ・フロが主人公マルグリットを演じた。
いつ彼女は真実を知ることになるのか、知ったら一体どうなってしまうのか。シネスイッチ銀座、恵比寿ガーデンシネマほかにて全国公開される。(編集部・中山雄一朗)