大人気マンガ『D.Gray-man』のTVアニメ新シリーズが、2016年に放送開始になると発表された。「ジャンプフェスタ2016」開催に合わせ、2015年12月19日(土)に作成された公式Twitterアカウントは、早々に4万人を超えるフォロワー数に。やはり2006年以来、約10年ぶりのTVアニメ復活とあって、ファンも興奮を抑え切れないようだ。
『赤マルジャンプ』で漫画家デビューを果たした星野桂が、『週刊少年ジャンプ』で連載を開始した『D.Gray-man』。19世紀末の仮想世界を舞台に、悲劇を嘆く弱い心の持ち主の魂を使って悪性兵器“AKUMA”を作り出す千年伯爵率いる「ノア一族」と、対抗しうる唯一の力“イノセンス”を持つエクソシスト集団「黒の教団」の戦いを描くダークファンタジーだ。主人公は、“AKUMA”により家族を失ったアレン・ウォーカー。
『D.Gray-man』連載開始となった2004年は、『銀魂』や『家庭教師ヒットマンREBORN!』といった人気作品が始まった年でもある。『ONE PIECE』『NARUTO』『DEATH NOTE』などの連載陣も名を連ねていた中、並み居る強豪に負けず、『D.Gray-man』は着実にファンを増やしていった。
しかし、作者・星野の病気が原因でたびたび休載。『週刊少年ジャンプ』から離れることになってしまい、『赤マルジャンプ2009 SUMMER』を挟んだ後、2009年に『ジャンプS.Q』に移籍。ただ、そちらでも休載を余儀なくされ、2015年7月より『ジャンプSQ.CROWN』に掲載場所が変更された。ただ、休み休みでありながらも、人気は衰え知らず。単行本の累計発行部数は2,250万部を超えている。
マンガのみならず、2006年にはTVアニメ化され、約2年にわたり全103話(原作の第158夜まで)を放送。アレンの声は、同じく『週刊少年ジャンプ』からのTVアニメ「ヒカルの碁」の塔矢アキラや、「いちご100%」の北大路さつきを演じた小林沙苗が第1期を務めた。さらに、短気で喧嘩っ早いエクソシスト・神田ユウを櫻井孝宏、「黒の教団」のアイドル的存在であるリナリー・リーを伊藤静、チャラそうに見え実は切れ者な青年・ラビを鈴村健一が担当。それらのキャストが、オリジナル要素を加えたストーリーを見事に演じ、また可憐なビジュアルなどが評価され、人気を博した。
放送開始から10年のときを経て、『D.Gray-man』が再びTVアニメ化決定。「俺は生きたい。おまえを破壊してでも。」という文字が書かれたビジュアルの解禁と共に、注目のキャストも発表された。アレン役には、TVアニメ「ハイキュー!!」の主人公・日向翔陽など知られる村瀬歩、アレンの監視役であるハワード・リンクには立花慎之介など、前放送時から一新。装いを新たに、2016年版は放送されるようだ。
この情報が公式Twitterに投稿されるやいなや、「キタコレ!」「やったあああー!」「自分が初めて買った漫画であり、アニメがこれからも続く的なちょっと物足りない終わり方だったので、続編放送はものすごく嬉しいです!」「OH MY GOD」と、早速ファンがリプライ。リツイート数も1万5,000を超えた。
また、ネットでも「Dグレおかえりっ!」「すっごく大好きなアニメだったので楽しみです!」「MA★JI★KA! 絶対に観る!」「10年越しのうぉっほーい!」「うおっ、マジですか。前作が青春時代ど真ん中だけに新作シリーズ気になります」と、待ち望むファンの声が多数見られ、中には「放送当時中学生とか…。10年って早いな。あの頃テレビにかじりついて観てたわ」「久々にお帰りだね。子守唄が切なくて涙したのを憶えてるよ」「高校生の時1番好きなアニメだった! いや、今も好きだけど! めっちゃ録画して何回も観てたなぁ」「とても嬉しい。中学時代厨二病を加速させた思い出の作品」など、当時を懐かしむ人もいた。
楽しみにしているのは、作者の星野も同じようで、自身のInstagramに「作り手が一新されるので、物語は続編ですが全く新しいDグレアニメになると思います。どうか応援していただけると嬉しいです」と投稿した。さらに、発表された「ジャンプフェスタ2016」の場でも、星野は「やるからには前作より、さらにいいものを」と伝えている。放送日などはまだ明かされていないが、星野の言葉を信じ、しばらく待ちたい。
■アニメ「D.Gray-man」
■『D.Gray-man』24巻