人気作家・西尾維新氏の書き下ろし新作小説『混(マゼ)物語』が、アニメ映画『傷物語<I鉄血篇>』(8日公開)の来場者プレゼントとして配布されることが4日、明らかになった。同映画の原作<物語>シリーズと西尾氏がこれまでに書き上げた小説のキャラクターたちがコラボレーションする初の試み。4週連続で異なる作品が用意されており、第1週目は『忘却探偵シリーズ』よりドラマ化もされた「掟上今日子」が登場する。
1週目の『混物語』は、「第忘話 きょうこバランス」というサブタイトルで、浪泊公園で眠っていた白髪の美女・掟上今日子を暦が発見。眠ると記憶を失う体質の探偵である今日子が忘れてしまった事件の解決を、暦が手伝うことになる。プレゼントは数量限定。なくなり次第終了となる。2週目以降は毎週土曜日から配布。
<物語>シリーズは、2006年に講談社BOXより発表された第1作『化物語』から、今年1月刊行の最新作『業(ワザ)物語』で通巻20巻目を数える。また、新房昭之×シャフト(『魔法少女まどか☆マギカ』)によるアニメ化作品も09年の『化物語』を皮切りに、現在までに6作・全75話を数える人気シリーズとなっている。
吸血鬼体質となった高校生・阿良々木暦が、“怪異”に悩まされる少女たちを助けるべく奔走する物語。全てのシリーズの出発点であり、阿良々木が“吸血鬼”になった経緯を描いた作品が『傷物語』(シリーズ第2弾、通巻3巻目)で、アニメは全3部作で映画化される。『傷物語<II熱血篇>』は今夏に公開予定。